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健康な食事を意識しすぎると不健康に?オルトレキシアって、何?




健康な食事を気にしすぎると?

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一昔前に比べると、健康への意識が高まっていますよね。

健康になるために、
食事を気をつけているという人も多いのではないでしょうか?

高血圧予防のために塩分を控えめにしたり、
肥満予防や動脈硬化予防のために
油分を少なめにしたりなどが一般的だと思います。

また、オーガニック製品や
国内産の食材を選ぶという人もいますよね。

「健康な体は健康的な食事から」と言いますし、
体に必要な栄養素は食事から取らなくてはいけないので、
健康のために食事を気をつけることはとても大切なことです。

でも、あまりに
「健康的な食事、健康的な食材」を意識しすぎてしまうと、
それが強迫観念となって、逆に不健康な状態になってしまい、
それが進むと栄養失調や摂食障害になることもあるんです。

「健康的な食事、健康的な食材」を意識しすぎると、
食べられるものが少なくなってしまうからですね。

オルトレキシアとは?

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健康的な食事を意識しすぎて、
不健康な状態になってしまう病気を
オルトレキシアと言います。

オルトレキシアの症状は、
特定の食品の下調べや調理に1日3時間以上かかったり、
朝に「今日は何を食べよう?」と考えて
パニックを起こしてしまいます。

オルトレキシアのサインには次のようなものがあります。

・毎日少なくとも3時間、健康な食べ物のことを考える

・自分が食べるのと同じように食べないほかの人々を批評する

・その日のうちに次の日のメニューを計画する

・自分が決めた「健康的な食事」を取れなかった時、
罪悪感を感じる

・自分にとって「正しい食べ物」を食べるために、
自分が好きだった食べ物を食べなくなる

このようなサインに当てはまる場合、
オルトレキシアの可能性がありますので、
早めに医療機関を受診して、医師に相談するようにしましょう。

栄養のバランスの良い食事が一番!

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健康に悪い食べ物は食べたくない、
健康に良いものだけを食べたいと思うのは普通のことです。

ただ、そのことをあまりにも追求してしまうと、
不健康になってしまうんですね。

オルトレキシアの人や健康的な食事に気を使っている人に多いのは、
乳製品を一切取らないこと、
動物性食品をとらない完全菜食主義、グルテンフリーの食事、
野菜ジュースやスムージーで
ダイエットやデトックスをしているなどです。

動物性タンパク質は植物性タンパク質よりも
人間の構成要素に近いため、
体内で効率よく使われるというメリットがありますし、
不足すると貧血になるビタミンB12 は
植物性食品には含まれていません。

また、乳製品にはカリウムやリンが多く含まれていますし、
グルテンフリーにこだわるなら、
そのほかの穀類で栄養価を補う必要があります。

宗教上の理由やアレルギーが原因であれば、
特定の食品を食べないのは仕方ありませんが、
「健康にこだわる」という理由なら、
「特定の食品を食べない」のではなく、栄養のバランスを考えて、
いろいろな食品を食べるほうが良いんです。

健康な食事にこだわるのは良いことですが、
あまりこだわり過ぎないようにはしたいですね。





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2014年12月1日 | カテゴリー:食生活

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