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不眠が生活習慣病の原因に?不眠が及ぼす影響について知りましょう。




不眠治療で糖尿病改善?

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寝つきが悪い、眠りが浅い、夜中に眼が覚めるなど
不眠の症状に悩んでいる人はいませんか?

不眠になると、朝スッキリ起きられませんし、
仕事や勉強の効率が悪くなりますよね。

でも、不眠の影響はそれだけではないんです。

不眠は糖尿病を悪化させている
という研究結果が発表になりました。

大阪市立大学の研究チームは、
糖尿病患者63人の睡眠中の脳波を測定したところ、
血糖値が悪化すると眠りが浅くなり
不眠症などの睡眠障害になりやすく、
さらに睡眠障害になると血糖値が悪化するという
悪循環に陥っていることがわかりました。

そして、不眠の糖尿病患者数人に、
睡眠障害を改善する薬を投与すると、
血糖値の改善が見られたとのことです。

糖尿病と不眠は深い関係があり、糖尿病が不眠の原因になり、
さらに不眠が糖尿病を悪化させるという悪循環を
生んでいるんですね。

不眠は高血圧を引き起こすことも

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不眠は糖尿病を悪化させるだけではありません。

生活習慣病の代表格であり、日本人の国民病である
高血圧も悪化させることがわかっています。

アメリカのシカゴ大学の研究チームは、
中高年を睡眠時間が5時間のグループと6時間のグループの2つにわけ、
血圧と睡眠時間の関係を調べました。

その結果、睡眠時間が5時間のグループは6時間のグループに比べて、
高血圧になるリスクが37%も高いことがわかりました。

そして、研究チームは5時間のグループは睡眠の質が低く、
不眠などの睡眠障害があると
さらに高血圧のリスクは高まると結論付けています。

つまり、十分な睡眠を取っていないと高血圧のリスクが高まり、
不眠など睡眠の質が下がると
さらに高血圧のリスクが高まるということです。

これは、自律神経が関わっているためと考えられています。

睡眠中は副交感神経が優位になり、血圧が下がるのですが、
不眠になると交感神経が優位になったままの時間が増えますので、
血圧が高くなってしまうんです。

不眠は早めに治しましょう

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糖尿病を悪化させ、高血圧のリスクを上げる不眠は、
できるだけ早く治さなくてはいけません。

不眠に悩んでいる人は、まず睡眠環境を見直してみましょう。

枕やマットレスなどは自分に合っていますか?

枕の高さやマットレスの硬さが合わないと、
睡眠中に無理な姿勢をとっていることになりますので、
眠りが浅くなります。

また、室温や室内の照明にも気をつけましょう。

さらに、寝る前2時間はパソコンやスマホを
使わないようにすると良いでしょう。

それでも、不眠が治らないという場合は、
安易に寝酒などをせずに、早めに医療機関を受診して、
専門医の治療を受けましょう。

寝酒は寝つきは良くなるものの、
眠りが浅くなることがわかっていますし、
寝酒が習慣づくとアルコール依存症になるリスクが上がります。

そして、糖尿病が不眠の原因かもしれませんし、
そのほか思わぬ病気が潜んでいることもありますので、
不眠が治らない場合は、専門医を受診することをオススメします。





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2015年4月30日 | カテゴリー:睡眠

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