イメージ画像

左右で血圧が違うのは病気のサインだった?血圧の左右差を知りましょう。




血圧が左右で違うのはなぜ?

Doctor talking to businessman patient

血圧を測る時、あなたは左右どちらの腕で計測していますか?

「右も左も同じでしょ?」と思うかもしれません。

確かに、若いころは、右腕でも左腕でも、
血圧にはほとんど差がないのですが、
高齢になるにつれて、左右で血圧に差が出てくるのです。

なぜ、左右で血圧に差が出てくるのでしょうか?

これは、左右の腕の血管の太さの違いや
腕の筋肉量の違いによるものだとされています。

若いころはこの違いがあっても、血管に弾力性があるので、
弾力性で血圧差を補えていたのですが、
年齢を重ねるにつれて、動脈硬化が進み、
血管の弾力性がなくなるため、
左右で血圧差が生じるようになるのです。

血圧に差が出るといっても、10mmHg程度がほとんどです。

臨床データによると、
右腕のほうが高めになる人が多いようですね。

10mmHg程度の左右差であれば、
特に問題視する必要はないでしょう。

血圧が左右で大きく違う場合=閉塞性動脈硬化症

150619-1

ただ、血圧が左右で20mgHg以上違う場合は、
病気が原因の可能性があります。

血圧が左右で違う原因となる病気は、閉塞性動脈硬化症です。

閉塞性動脈硬化症は、動脈硬化が進んだ状態のもので、
動脈壁が肥厚してしまったために、
血液が流れる部分が極端に細くなってしまい、
血液の流れが滞ってしまう病気です。

動脈の一部分で血液の流れが滞ってしまうと、
その部分の血圧は異常に高くなり、
それより先は血液の流れが乏しいのですから、
血圧が低くなりますよね。

閉塞性動脈硬化症は
腹部から膝辺りの動脈に起こることが多いのですが、
鎖骨下動脈にも起こることがあります。

左の鎖骨下動脈に閉塞性動脈硬化症が起これば、
右の血圧が高く、左の血圧が低くなってしまいます。

血圧が左右で大きく違う場合=大動脈解離

cont26-6

血圧が左右で大きく差が出る病気には、大動脈解離もあります。

心臓に近い部分の動脈の内膜が裂けてしまい、
避けた部分に血液が入り込んでしまう病気です。

この大動脈解離が鎖骨下動脈にまで及ぶと、
鎖骨下動脈より先の左腕の血管には
血液があまり流れなくなりますので、
左側の血圧が急激に低下し、
血圧が左右で大きく違うようになるのです。

高齢になると、左右の腕で血圧に差が出るのは普通のことですが、
それでも10mmHg程度までが許容範囲になります。

また、いつも左で計っていて120mmHgだから
高血圧ではないと思っていても、
実は右で計ると130mmHgで、
隠れた高血圧予備軍だったということもありえるんです。

ですので、血圧は左右両方で計るようにし、
10mmHg以上の差がある場合は、
何らかの病気が隠れている可能性がありますので、
早めに医療機関を受診するようにしましょう。





タグ



2016年3月10日 | カテゴリー:体調管理 健康全般

あわせて読みたい関連記事