増加傾向にある日本の離婚率。離婚は健康リスクにも影響してきます。
増加傾向にある日本の離婚率
東日本大震災による影響で、最近は離婚率は上昇していません。
ですが、それでも日本における離婚率は、
237,000件と3組に1組の割合で離婚している
統計が出ています。
アメリカの離婚率が2組に1組ですから、
それよりは低い割合ですが、1980年代には、
5組に1組の離婚でしたので、離婚を選ぶ夫婦は、
珍しくなくなったと言えます。
若い時期に離婚すると高齢離婚より健康リスクが高い
医学誌 Social Science & Medicineオンライン版によると、
若い時期の離婚は、むしろ高齢になってよりも健康リスクが高い
という実験結果が出たと言います。
一般には、若い時期の離婚は、まだ人生をやり直せる
という事で前向きになれ、高齢になってからの離婚はストレスが大きい
と思われていますから、それとは反対の結果が出た事になります。
アメリカ・ミシガン州立大学の社会学者Hui Liu氏は、
「アメリカ人の変化する生活」と呼ばれる長期の全国調査に参加した
1282人の健康に関する自己報告を分析し、15年間の研究期間中、
婚姻を継続した被験者と離婚した被験者の健康を比較しました。
研究結果では、若年離婚者に健康被害が多く見られた
研究結果、1950年代に生まれた被験者では、
35歳~41歳で離婚した被験者は、
44歳から50歳で離婚した被験者に比較して、
健康障害が多く見られました。
また、ベビーブーム世代は、より高齢の世代よりも
離婚による悪影響が大きかった事も判明しました。
全体の傾向としては、研究期間中に離婚した被験者は
離婚しなかった被験者に比べて健康面で、
より急速におとろえました。
研究期間中、ずっと離婚していた被験者は既婚者と同じ健康状態
一方で、研究期間中にも継続して離婚状態だった被験者の健康状態は
既婚者に比較しても、健康状態に異常はありませんでした。
この事からは、時間が経過する事で、
離婚の精神的ダメージは軽減されるという事が分かります。
高齢者の離婚の場合、逆に健康への負担が少ない理由
研究当初は若年者の離婚の方が、高齢者よりも健康への負担が軽い
と考えられていましたが、高齢者の離婚の場合、
そのケースは、よほど不幸なカップルに限られるので、
むしろ、離婚した方が健康状態は安定するようです。
これにより離婚とは、その事自体にはストレスはなく、
離婚にいたるまでのプロセスに多くのストレスがかかって、
健康を害するという事が分かっています。
円満な結婚生活を維持するには「マスオさん」を目指せ!
研究結果がどのようであるにしても、一度結婚したからには、
離婚しようとは皆様は夢にも思わないと思います。
しかし、実際には、気持ちのすれ違いや、様々な原因で、
夫婦仲が危機になる事もあります。
そのような時には、マスオさんを見習うといい
というデータもネットにはあります。
マスオさんは、とてもサザエさんに、
惚れている為に、サザエさんを美人として扱っています。
例えば、知人の結婚式にサザエさんが、やや派手めのドレス
を着て出席する時には、ただ注意するのではなく、
「君が目立ったら、花嫁さんがかわいそうだろう」と
絶妙な言葉で、フォローします。
それに、サザエさんを尊重しているマスオさんは、
結婚した現在もサザエさんを「おい」とか「おまえ」ではなく、
「サザエ」と下の名前で呼んでいます。
女性は、結婚すると姓が変わるので、
名前というものに強い愛着を持つ傾向があります。
親しくない人に名前で呼ばれると、ムッとしますが、
ダンナ様に言われるならば嬉しいという事もあるのです。
また、マスオさんは、サザエさんが新しい事を始める時には、
決して反対せずに、応援する側に回っています。
これも「自分の事を理解してくれている」と
女性はとらえて嬉しくなるものなのです。