がんに良い食べ物、悪い食べ物とは?がんと食生活の関係を知ろう。
がんになりやすい食生活とは?
日本人の死因トップであるがんは、
生活習慣病と言われています。
もちろん、原因不明や生活習慣に関係なく
発症する場合もありますが、
生活習慣に深く関係しているものが多いのです。
もちろん、食生活とがんも深いかかわりがあります。
がんになりやすい食生活とは、どんなものでしょう?
がんになりやすい食生活とは、
過度の飲酒を続けていたり(肝がん、食道がん等)、
欧米風の脂っこい食事を好んだり(大腸がん等)、
塩分の多く含まれる食事を取ったり(胃がん等)、
することです。
また、偏食をしていると、体に必要な栄養素を摂取できず
がんの発症リスクを高めることがわかっています。
発がん性物質を含む食品を取ることも、
当然がんの発症リスクを高めます。
ハム、ソーセージなどの燻製食品、
山菜などは発がん性物質を含んでいます。
また、調理過程で焦げてしまった部分に
発がん性物質は含まれていますし、
人工着色料なども発がん性が指摘されています。
がん予防に効果のある食品とは?
がんの発症は、食生活と密接な関係がありますが、
がん予防に効果のある食品もたくさんあります。
がんのリスクを下げることがわかっている食品には、
アサイーがあります。
アサイーとは、南アフリカ原産のフルーツで、
最近はジュースなどに使われていますよね。
テキサス大学の研究では、アサイージュースを毎日飲むと
がん細胞の発生と増殖を抑制できることがわかっています。
また、ニンジンには大腸がん予防の効果があります。
ニューカッスル大学で行われた研究によると、
ニンジンに含まれるファルカリノールという成分を
与えられたラットは、通常より大腸がんの発症リスクが
3分の1に減少することがわかりました。
アサイーやニンジン以外にも、
大豆成分のイソフラボンは乳がん予防、
緑茶は胃がん予防、コーヒーは肝がんや子宮体がん予防
食物繊維は大腸がん予防の効果があります。
抗がん作用のある食べ物は?
また、最近ではがん予防ではなく、
抗がん作用のある食べ物にも注目が集まっています。
抗がん作用とは、がん細胞の増殖を抑制し、
がんの進行を抑える作用のことです。
抗がん作用のある食べ物は、ザクロです。
アメリカのカリフォルニア大学で、
50名の前立腺がんの患者に1日240mlのザクロジュースを
飲んでもらうという実験をすると、
通常前立腺がん患者はPSA(前立腺特異抗原)の濃度が
15ヶ月で2倍になりますが、
ザクロジュースを飲んだ患者はPSAが2倍になるまで
平均54ヶ月かかったという結果が出ました。
また、パパイヤも抗がん作用があることがわかりました。
パパイヤといっても、
果実部分ではなく、パパイヤの葉の部分です。
アメリカのフロリダ大学の研究によると、
パパイヤの葉のエキスと葉茶に、頸部がん、乳がん、肝がん
肺がん、すい臓がんに抗がん効果が確認されたそうです。
このパパイヤの葉のパワーは、がん細胞に特化して作用し、
正常な細胞を攻撃することはないため、
がん治療に付き物の副作用も少なく、
今後新たな治療法として応用することが期待されています。