海外旅行で下痢になる原因とは?旅行者下痢症を知っていますか?
旅行者下痢症って何?
夏は旅行シーズンです。
夏休みに海外旅行に行く計画を立てている人も
多いのではないでしょうか?
でも、海外旅行に行くと、
高確率で下痢になってしまうという人がいます。
旅行中、または帰国後10日以内に
1日3回以上の下痢が起こった状態を
「旅行者下痢症」と呼んでいます。
1ヶ月海外に滞在すると、30~70%の人が
旅行者下痢症にかかると言われていますが、
基本的に症状は軽く、病院を受診しなくても、
自然に治ることが多いのが特徴です。
でも、旅行者下痢症になると、
旅行の日程変更を余儀なくされることもあり、
楽しい旅行が台無しになってしまうこともあります。
旅行者下痢症の原因のほとんどは、
細菌性胃腸炎です。
毒素源性大腸菌やカンピロバクター、
サルモネラ菌などによる下痢ですね。
また、海外特有の硬水の水や油や香辛料、
環境の変化によるストレスも
旅行者下痢症の原因となっています。
旅行者下痢症を予防するには?
旅行者下痢症の感染経路は、水や食事がほとんどです。
そのため、病原菌で汚染された水や食事は
避けなければいけません。
でも、目の前にある水や食べ物が、
病原菌に汚染されているかどうかなんて、
パッと見ただけではわからないと思いますので、
避けたほうが無難なものをご紹介します。
まずは、基本中の基本ですが、
水道水は飲まないようにしましょう。
日本では、水道水は飲んでも大丈夫な水ですが、
海外で水道水をそのまま飲めるという国は
とても少ないんです。
飲料水は、
かならずミネラルウォーターを用意しましょう。
また、歯磨きやうがいの時も、
ミネラルウォーターを使ったほうが、安全ですよ。
次に、食事についてです。
海外で食事をする時は、
生ものは避け、過熱したものを食べましょう。
特に、生の魚介類は危険です。
また、サラダなどの生野菜も
避けたほうが良いと思います。
また、氷の入った飲み物が出てくる場合もありますが
衛生的に不安な国の場合は、
氷も汚染されている場合がありますので、
注意してください。
海外でかかる怖い下痢
海外での下痢の原因は、
旅行者下痢症だけではありません。
もっと恐ろしい病気の場合があります。
海外でかかる怖い下痢とは、コレラや赤痢です。
コレラは、潜伏期間が1~3日、
激しい腹痛と下痢の症状が特徴の病気で、
便は「米のとぎ汁」のような白っぽい色をしています。
赤痢は、潜伏期間が1~3日で、
症状は下痢のほかに発熱や腹痛、血便が出ます。
コレラや赤痢のような重症の下痢になった場合は、
放置すると命の危険に陥ったり、
二次感染を引き起こしますので、
すぐに病院を受診し、治療しなければいけません。
しかし、コレラも赤痢も、旅行者下痢症と同様に
水や食事に注意を払っていれば、流行地域でない限り
感染するリスクはそれほど高くありません。
海外旅行に行くなら、水や食事に注意して、
健康管理をしっかりと行い、
楽しいものにしたいですね。