イメージ画像

海外旅行で下痢になる原因とは?旅行者下痢症を知っていますか?




旅行者下痢症って何?

130731-1

夏は旅行シーズンです。

夏休みに海外旅行に行く計画を立てている人も
多いのではないでしょうか?

でも、海外旅行に行くと、
高確率で下痢になってしまうという人がいます。

旅行中、または帰国後10日以内に
1日3回以上の下痢が起こった状態を
「旅行者下痢症」と呼んでいます。

1ヶ月海外に滞在すると、30~70%の人が
旅行者下痢症にかかると言われていますが、
基本的に症状は軽く、病院を受診しなくても、
自然に治ることが多いのが特徴です。

でも、旅行者下痢症になると、
旅行の日程変更を余儀なくされることもあり、
楽しい旅行が台無しになってしまうこともあります。

旅行者下痢症の原因のほとんどは、
細菌性胃腸炎です。

毒素源性大腸菌やカンピロバクター、
サルモネラ菌などによる下痢ですね。

また、海外特有の硬水の水や油や香辛料、
環境の変化によるストレスも
旅行者下痢症の原因となっています。

旅行者下痢症を予防するには?

130705-1

旅行者下痢症の感染経路は、水や食事がほとんどです。

そのため、病原菌で汚染された水や食事は
避けなければいけません。

でも、目の前にある水や食べ物が、
病原菌に汚染されているかどうかなんて、
パッと見ただけではわからないと思いますので、
避けたほうが無難なものをご紹介します。

まずは、基本中の基本ですが、
水道水は飲まないようにしましょう。

日本では、水道水は飲んでも大丈夫な水ですが、
海外で水道水をそのまま飲めるという国は
とても少ないんです。

飲料水は、
かならずミネラルウォーターを用意しましょう。

また、歯磨きやうがいの時も、
ミネラルウォーターを使ったほうが、安全ですよ。

次に、食事についてです。

海外で食事をする時は、
生ものは避け、過熱したものを食べましょう。

特に、生の魚介類は危険です。

また、サラダなどの生野菜
避けたほうが良いと思います。

また、氷の入った飲み物が出てくる場合もありますが
衛生的に不安な国の場合は、
氷も汚染されている場合がありますので、
注意してください。

海外でかかる怖い下痢

130703-14

海外での下痢の原因は、
旅行者下痢症だけではありません。

もっと恐ろしい病気の場合があります。

海外でかかる怖い下痢とは、コレラや赤痢です。

コレラは、潜伏期間が1~3日、
激しい腹痛と下痢の症状が特徴の病気で、
便は「米のとぎ汁」のような白っぽい色をしています。

赤痢は、潜伏期間が1~3日で、
症状は下痢のほかに発熱や腹痛、血便が出ます。

コレラや赤痢のような重症の下痢になった場合は、
放置すると命の危険に陥ったり、
二次感染を引き起こしますので、
すぐに病院を受診し、治療しなければいけません。

しかし、コレラも赤痢も、旅行者下痢症と同様に
水や食事に注意を払っていれば、流行地域でない限り
感染するリスクはそれほど高くありません。

海外旅行に行くなら、水や食事に注意して、
健康管理をしっかりと行い、
楽しいものにしたいですね。





タグ



2013年7月31日 | カテゴリー:予防 感染症

あわせて読みたい関連記事