冷却グッズで思わぬ事故が!使用方法を確認して、夏を安全に涼しく
暑い夏、冷却グッズは使用方法を守って
東日本大震災の後、日本は国を挙げての節電を
余儀なくされることとなりました。
知恵を働かせ、心を一つに頑張れるのは、
日本人の良いところですね。
電気を使わずとも涼を取ることができるグッズも、
数多く販売されていますが、
中には使用に少々注意が必要な製品もあります。
思わぬ事故が起きぬよう、
正しく使って気持ちよく夏を過ごしましょう。
夏の製品事故第1位は冷却グッズ
NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)より、
「夏の製品事故の防止について」という
注意喚起の文書が出されました。
夏に起こりやすい製品事故について、
製品と事故内容を挙げて注意を呼びかけています。
花火や殺虫剤のような、夏ならではの製品による事故や、
温度が上昇した車内でのライター爆発などが
上位に連なっていますが、
最も多かったのは冷却製品による事故でした。
首に巻いてひんやりと気持ちのいい
冷感スカーフ・冷感タオルや、
寝苦しい夜に活躍する冷却パッドなどによる
製品事故が増えているということです。
しかし、製品自体に瑕疵があるわけではなく、
注意事項を守って使用すれば防げる事故が大半です。
化学物質によるアレルギー性皮膚炎
ネッククーラーなどの商品名で販売されている、
水に濡らして首に巻くだけで冷感を得られる
スカーフ・タオルは、大ヒット商品です。
ここ数年、毎年記録を更新しているかのような猛暑が続き
売り切れが続出した夏もありました。
この製品を使用し、湿疹や紅斑が出たという苦情があり
調査したところ、メーカーによりますが
多くはポリビニルアルコール樹脂製で、
乾燥すると硬くなる性質があり、
出荷時には少々湿らせた状態であるため、
カビなどの発生を防ぐ防腐剤を使用しているものが
ありました。
イソチアゾリノン系の防腐剤は、
1980年代よりヨーロッパなどで、
重篤なアレルギー性接触皮膚炎を引き起こすとの
指摘があります。
冷却パッドでも同様に、肌に刺激を感じたり、
かゆみや不快感が生じた、
肌荒れを起こしたという報告があります。
冷却スプレーで凍傷?!
冷却スプレーというと、スポーツでの外傷などに
使用する医療用の製品がほとんどでしたが、
最近では暑い日のクールダウン用をうたった製品も増え、
より多くの消費者の手に渡るようになりました。
それと同時に、可燃性ガスに引火する事故や、
凍傷が増えています。
冷却スプレーを長時間または至近距離から
吹きつけ過ぎると、凍傷状になり、
皮膚がめくれてしまうこともあります。
使用上の注意に書かれている使用時間や
肌との距離を守って正しく使用しましょう。