日常生活に欠かせない携帯電話。その携帯電話が、命の危険を招くかもしれません!
携帯電話の使いすぎは脳腫瘍になる?
現代は、1人1台が当たり前になっている携帯電話ですが、
「携帯電話を使い過ぎると脳腫瘍になる」
って聞いたことはありませんか?
2011年5月31日に、WHOの国際がん研究機関が
携帯電話の電磁波と脳腫瘍リスクについて、
過去の調査を評価した結果、
携帯電話の電磁波による脳腫瘍リスクには
「限定的な証拠が認められる」と発表しました。
これは、世界14ヶ国の31人によるワーキンググループが
欧米の過去の調査結果を評価したもので、
携帯電話の使用は、脳腫瘍の一種である
神経膠腫と聴神経腫瘍のリスクがあるとしたものです。
それまでも、様々な研究で携帯電話の電磁波
と脳腫瘍の関係が発表されてきましたが、
世界的な機関であるWHOが、
携帯電話の使用と脳腫瘍のリスクに関係性があることを
認めたのは世界にも衝撃を与えました。
2012年10月には、
イタリアで仕事中の携帯電話の長時間使用により
脳腫瘍ができたことに対して、
労災認定されたというケースもあります。
しかし、この携帯電話と脳腫瘍の関係は、
まだ不透明な部分も多く、
イギリスのマンチェスター大学の研究では、
過去10年間の携帯電話の使用頻度と
脳腫瘍の増加率には関連性がなく、
携帯電話の利用と脳腫瘍は関係がないと
結論付けています。
携帯電話が普及し始めたのは20年前からですので、
まだデータも少なく、脳腫瘍との関連について
調査途中の段階と言えるのかもしれません。
携帯電話の多用は発がんリスクを高める?
携帯電話を多用すると、
脳腫瘍のリスクがあるだけでなく、
発がんリスクを高めることになるかもしれません。
イスラエルのテルアビブ大学の研究結果によると、
携帯電話のヘビーユーザーと
携帯電話不使用の人の唾液を比較検査したところ、
ヘビーユーザーの唾液は参加的ストレスのレベルが高く、
細胞が有害な過酸化物または遊離基に
さらされている状態であることがわかりました。
唾液が酸化しているということは、
遺伝子や細胞の突然変異を起こしやすく、
がん細胞が発生するリスクが高まっているということです。
この研究結果を受けて、WHOの国際がん研究機関は、
携帯電話を「発がん性が疑われるもののカテゴリー」に
加えることを決めています。
スマホ症候群になる可能性も
脳腫瘍やがんになるリスクが
高まるかもしれない携帯電話ですが、
最近はスマホ症候群になる人も増加してきています。
スマホ症候群とは、スマートフォンの使いすぎにより、
首や肩のコリを感じたり、
肘や手首に過度の負担がかかり
痛みが生じる状態のことです。
脳腫瘍とがんのリスクが高まり、
スマホ症候群の危険もある携帯電話は、
危険極まりないものなのでは?と思うかもしれませんが、
現在の生活には携帯電話はなくてはならないものですよね。
そのため、ヘビーユーザーにならず、
使用時間を決めて携帯電話を使用していくことが、
携帯電話で健康を害しないためには重要と言えるでしょう。