赤く腫れてかゆいしもやけ。しもやけの原因と対策を知りましょう。
冬はしもやけに注意
寒い冬に手足の指や耳が赤くなって
かゆみが出たことはありませんか?
これは、しもやけの症状です。
しもやけの症状は、
樽柿型と多型滲出性紅斑型に分けられます。
樽柿型は手足全体が赤くなり、
硬く腫れ上がるのが特徴です。
一方、多型滲出性紅斑型は手足の指やかかと、
鼻、耳などに赤い発疹ができます。
どちらのタイプも「ジンジン」としたかゆみが出て
ひどくなると水疱ができ、
ただれ(びらん)を生じます。
しもやけができた部分の皮膚が乾燥すると、
角質層の厚い部分に亀裂が生じやすくなりますので、
ひびやあかぎれができるリスクが高まります。
しもやけの原因は?
しもやけの原因は、血行障害です。
寒くなると、
体内の熱を外に逃さないようにするため、
血管が収縮します。
血管が収縮すると、
そこを流れる血液の量は減少します。
また、動脈は体の深部に存在しますので、
気温による影響を受けにくいのですが、
静脈は動脈の外側、
つまり体の表面に近い部分にありますので、
気温の影響を受けやすいのです。
動脈に流れる血液量は豊富でも、
静脈が収縮していると、血流が停滞しますよね。
そうすると、
細胞や組織に必要な栄養分が行き届かなくなり、
うっ血や炎症を起こして、
しもやけになってしまうのです。
手足の指や鼻、耳などに症状が出やすいのは、
気温の影響を受けやすい部位だからです。
しもやけが起こりやすい時期は、
一日の寒暖差が大きい時期と言われています。
そのため、真冬よりも3月の春先に
患者が増加する傾向にあります。
しもやけ対策は?
しもやけを予防するには、
血行を良くすることが重要です。
まずは、防寒対策をしっかりしましょう。
暖房が効いているからといって、
薄着でいると手足などの末端部分は
冷えてしまいます。
厚手の靴下をはいたり、
外出時には手袋をするなど露出を控えて、
保温に努めると良いでしょう。
また、ブーツやヒールの高い靴、きつい下着などは
締め付けることで血行不良を起こし、
しもやけができやすくなります。
そのため、冬場はデザインよりも
機能性重視のファッションをおすすめします。
ジョギングやウォーキングなどの
運動習慣のある人も注意が必要です。
運動自体は血行を促進しますので、
しもやけ予防に効果がありますが、
汗をかいたままでいると、皮膚表面の温度が下がって
しもやけの原因となりますので、
運動後はすぐに汗を拭いて、
湿った服は着替えるようにしましょう。
食事の面からも、しもやけ対策は可能です。
ビタミンEは、血行促進作用がありますので、
積極的に取りたい栄養素です。
ビタミンEは、
アーモンドや落花生などのナッツ類や
大豆などの豆類などに豊富に含まれています。
ビタミンEはビタミンCやβカロテンと一緒に取ると
吸収効率がアップしますよ。
保温とビタミンEでしもやけ予防を行いましょう!