西アフリカで謎の病気が発生中。西アフリカに存在する怖い感染症を知りましょう。
西アフリカで謎の病気発生!
西アフリカにあるギニアで
正体不明で謎の病気が発生しています。
ギニアの保健省が3月20日に発表したところによると、
2014年2月9日に初めて発症例が確認され、
これまでに36人の感染が確認され、
23人が死亡したとのことです。
この病気は、
同じ西アフリカで発生している黄熱やラッサ熱、
エボラ出血熱に似た症状が特徴で、発熱や嘔吐、
下痢のほかに出血が見られるそうですが、
まだ病気の正体は特定できていない状態です。
36人中23人が死亡していますので、
致死率は約64%と高く、
またギニアの保健省の医師によると
感染力も非常に強いとのことですので、今後世界的に
新たな脅威となる感染症になるかもしれません。
現在は、
患者を隔離するなどの予防措置が取られているほか、
フランスに検査用サンプルが送られ、
病原体の分析が進んでいるそうです。
黄熱とは?
上記のニュースで黄熱、ラッサ熱、エボラ出血熱
という病名が出てきましたが、
日本ではあまり馴染みのない病気ですよね
黄熱は、アフリカ諸国や中南米で見られる感染症で、
黄熱ウイルスが原因です。
黄熱ウイルスに汚染された蚊に刺されることで
感染します。
黄熱の症状は、
最初に発熱や頭痛、嘔吐、筋肉痛などが現れ、
重症化すると皮膚や眼球が黄色に変色し、
鼻や歯肉、消化管から出血し、
死に至ることもあります。
黄熱の治療は対症療法のみになりますが、
予防はワクチン接種が有効で、
入国するのに黄熱の予防接種の国際証明書が
必要な国がありますので、渡航の際は注意が必要です。
ラッサ熱とは?
ラッサ熱は、ラッサウイルスが原因の感染症ですが、
感染経路が多岐に渡っているという特徴があります。
まず、感染者の血液や排泄物に直接触れただけで、
ウイルスは皮膚から侵入します。
また、
ラッサウイルスに侵されているネズミを直接触ったり、
糞や尿に汚染された食品や食器からも感染しますし、
ウイルスを塵や埃と一緒に吸い込むことでも
感染します。
つまり、ラッサウイルスはありとあらゆる経路で
感染するんです。
ラッサ熱の症状は、発熱、倦怠感、下痢、嘔吐、咳、
粘膜からの出血、紫斑、意識障害、難聴などがあり、
重症化すると死亡することもあります。
エボラ出血熱とは?
エボラ出血熱は、エボラウイルスが原因で、
患者の体液や排泄物に直接触れると
皮膚からウイルスに感染します。
また、エボラウイルスに感染した動物に触れたり、
その肉を食べることでも感染が起こります。
エボラ出血熱は、通常1週間程度の潜伏期間の後、
発熱や頭痛、下痢、嘔吐などの症状が出て、
その後粘膜や消化管からの出血が起こり、
死に至ります。
致死率はウイルス株によって異なりますが、
25~90%と非常に高くなっています。
世界には、あまり馴染みのない
恐ろしい感染症がたくさんあります。
旅行などで海外に行く場合には、
あらかじめその地域で注意すべき感染症を確認し、
予防対策を取るようにしましょう。