冷たいスポーツドリンクはNG?スポーツドリンクは目的別に温度を変えて飲みましょう。
スポーツドリンクは冷やして飲むのはダメ?
スポーツドリンクは、ナトリウムやカリウム、
糖分などが含まれていますので、
水分だけではなくミネラル分やエネルギーを効率よく摂取できる
機能的な飲み物です。
このスポーツドリンクを飲むとき、
あなたは温度を気にしていますか?
スポーツドリンクは、冷やして飲むと美味しいからと
冷蔵庫で冷やしたものを飲んでいるという人が多いと思います。
確かに、冷やしたスポーツドリンクは美味しいですよね。
でも、冷やして飲むと、スポーツドリンクのメリットを
最大限に活かすことができないんです。
スポーツドリンクのメリットは、
水分とミネラル分を効率よく摂取できることですよね。
ミネラル分が入っていて、
体の浸透圧に近い組成になっているので、
普通の水よりもスポーツドリンクのほうが
体内に吸収されやすいんです。
でも、冷たいスポーツドリンクでは
その体内に吸収されやすいというメリットが
小さくなってしまうのです。
熱中症対策には常温で
なぜ、冷たいスポーツドリンクでは、
水分が体内に吸収されにくいのでしょうか?
水分は腸から吸収されますが、
冷たいスポーツドリンクを飲むと、胃腸が冷えてしまいます。
冷えた胃腸は、周辺の血管が収縮して
十分な酸素や栄養分が行き届かなくなりますし、
何より細胞は37℃前後でもっとも活発に働きますが、
温度が低下すると、その働きが低下します。
そのため、胃腸が冷えると、胃腸の機能が低下しますので、
水分の吸収率が落ちてしまうんです。
せっかく水分を効率よく摂取しようと思って、
スポーツドリンクを飲んでいるのに、
胃腸を冷やしてしまうと吸収率が落ちて、
スポーツドリンクを飲む意味がなくなってしまうのです。
また、胃腸が弱っているときに、
冷たいスポーツドリンクを一気に飲むと、
胃腸に負担をかけすぎて、
逆に具合が悪くなることもありますので、
熱中症対策やスポーツ後の水分補給のためには、
スポーツドリンクは体温に近い温度の常温がベストなんです。
風邪予防には温めたものを
スポーツドリンクは、熱中症対策や水分補給に有効ですが、
実は風邪予防にも効果があるんです。
風邪予防のためには、
スポーツドリンクを温めて飲むようにしましょう。
スポーツドリンクは水分を効率よく摂取できるだけでなく、
糖分が含まれていますのでエネルギーを摂取することができます。
また、温かいものを飲むことで、喉や鼻の湿度を上げて、
粘膜を保護し、ウイルスの侵入を防ぐことができるんです。
そして、水分を補給して血液をサラサラにし、
さらに温かいものを飲むことで血管を広げて血行をよくすることで、
免疫力アップにつながり、風邪を予防できるんです。
温かいスポーツドリンクは、起床後に飲むと良いですよ!
就寝中は想像以上に汗をかいていて、
朝は軽い脱水状態になっていて、喉や鼻の粘膜も乾燥しています。
そんな状態で温かいスポーツドリンクを飲むと、
水分補給と風邪の予防に効果的なんです。
冷やして飲むイメージが強いスポーツドリンクですが、
熱中症対策や水分補給のためには常温で、
風邪予防のためには温めたものを飲むようにしましょう。