赤ちゃんの熱が出たらどうする?家庭で様子を見る時の3つの対処法
赤ちゃんの熱=解熱剤はむやみに使わない
赤ちゃんの発熱は、とても心配ですよね。
生後3か月未満の発熱は
すぐに病院に連れて行かなくてはいけませんが、
それ以降なら赤ちゃんの活気があれば、
急いで病院に連れて行く必要はありません。
発熱した赤ちゃんにはどう対処すれば良いのか、
家庭での対処法のポイントを3つ教えます。
赤ちゃんが発熱して赤い顔をしていたら、
お母さんは心配になって
「解熱剤を使おうかしら?」と思うと思います。
でも、赤ちゃんが発熱していても、
むやみに解熱剤を使うのは止めておきましょう。
解熱剤を使っても、熱は下がりますが、
熱を出している原因の病気を治すことはできません。
その原因の病気を治すために熱を出しているのです。
暑い環境ではウイルスは生存しにくいですし、
免疫機能が活性化されて、抗体を作りやすくなります。
そのため、熱を解熱剤を使って強制的に下げてしまうと、
かえって病気を悪化させたり、
長引かせたりするかもしれません。
そのため、熱があるだけでは解熱剤を使わず、
グッタリしていたり、
熱のために全く水分が取れないなどの症状が
ある時にだけ使うようにすると良いでしょう。
ただ、熱が高くてグッタリしている、
または水分が取れないという場合は、
早めに小児科へ連れて行った方が良いと思います。
赤ちゃんの熱=水分補給を忘れずに
赤ちゃんの熱が出た時は、
水分補給はしっかりと行ってください。
赤ちゃんは、私たち大人よりも体が小さい分、
脱水になりやすいのです。
熱が出ていると、いつもよりも不感蒸泄が増えますので、
意識的に水分を取らせないと、
いつの間にか脱水になってしまうのです。
特に、普段は離乳食を食べている赤ちゃんの場合
熱のせいで離乳食が食べられず、
食事からの水分を取れないこともありますので、
水分はできる限り飲ませるようにしてください。
母乳の赤ちゃんは母乳を頻回に、
ミルクの赤ちゃんはいつもよりも量を多めにして下さい。
母乳やミルクを卒業している赤ちゃんは、
赤ちゃん用のイオン飲料などを飲ませると良いでしょう。
離乳食を食べている赤ちゃんは、
食欲がなければ無理して食べさせる必要はありません。
赤ちゃんの熱=冷やすなら脇の下や脚の付け根を
赤ちゃんが発熱して、暑そうにしているなら、
身体を冷やしてあげましょう。
身体を冷やす場合は、脇の下や足の付け根など
太い血管が通っているところを冷やすと効果的です。
ただ、「暑そうで心配だから」と
氷嚢を直接皮膚につけてしまうと、
凍傷を起こす可能性がありますので、
タオルにくるむなどして冷やして、
頻回に皮膚に異常がないか、
冷やしすぎていないかを確認して下さいね。
頭やおでこを冷やすのは、
「熱を下げる」という効果はありませんが、
赤ちゃんが気持ちよさそうにしているなら冷やしてOKです。
でも、冷やすのは熱が上がりきって
暑そうにしている時だけにしてください。
熱が上がる前・途中の寒そうなときは冷やすのではなく、
温めてあげて下さいね。
赤ちゃんの発熱時の対処法をご紹介しましたが、
もし発熱以外の症状、下痢や嘔吐、ぐったりしている、
水分が取れないなどがある時は、
早めに小児科に連れていきましょうね。