顔が青いブルーマンと呼ばれる男、それは銀皮症という病気だった!その銀皮症とは・・・
顔色が真っ青になってしまう病気の男性
顔色が真っ青の人と言えば、宇宙戦艦ヤマトのデスラー総統
を連想する人も多いのではないでしょうか?
しかし、アニメや漫画ではなく
現実の世界に顔の青い人が存在するとしたら、どうでしょう。
それは、顔色が悪いという意味ではなく、そのままの顔色が青いのです。
米カリフォルニア州のポール・カラソン氏が、その青い顔の人物
アメリカのカリフォルニア州在住の男性、ポール・カラソン氏(58歳)
の顔が青黒色に変色しはじめたのは今から14年前の事。
それは、突然起きたのではなく、段階的に発生した為に、
最初は当人を含め周囲の人は誰も気がつかなかったそうです。
しかし、しばらく会っていなかった旧友と再会した時に
「お前、何やってたんだ?」
と言われた事で初めて顔色の異変に気がつきました。
いくら段々と顔色が変色していくと言っても、
青黒色なら気がつきそうですが・・
ともあれ、旧友の一言でカラソン氏は、
自分の顔色の異変に気がついたという事になります。
顔色が変色した原因は、コロダイル・シルバーという装置
カラソン氏の顔色が変色したのは、遺伝でも先天的な原因でもなく、
コロダイル・シルバーという健康装置でした。
コロダイル・シルバーとは、
金属から抽出されたコロイド銀を電流とともに水に浸透する健康装置です。
カラソン氏は、当時、父を失ったショックで皮膚炎にかかってしまい、
殺菌効果のある銀を飲めば、様々な持病に効くと薦められ、
ほぼ毎日これを飲用していたそうです。
そして、歴史上、銀が抗生物質として利用され始めて以来、
報告が続くArgyria、銀皮症、銀沈着症を発症してしまったという訳です。
銀皮症とはどういう病気なのか?
銀皮症は、銀を体内に取り込む事で発生します。
銀は体内に取り込んでも排出されず、
銀の成分が皮膚に沈着してしまうのです。
それ以外にも金を体内に取り込んで、
肌が灰青色に変色する金皮症もあります。
ただ、ちょっとやそっと銀を取り込んだ程度では発症するものではないようで、
銀皮症は8g以上、金皮症には4g以上が必要です。
以前は、仁丹などの毒消しが銀で包まれていた(現在は使っていない)ので、
それを体内に取り込む内に銀皮症にかかる人がいたそうです。
ただ、体質や個人差も関係しているので、
必ずしも金、銀を体内に取り込んだからと言って
銀皮症になるものでもないようです。
ブルーマンと呼ばれたカラソン氏、差別も受けたが、テレビ出演などで有名に
カラソン氏は青い顔色の為に、差別を受け、
以前住んでいたオレゴン州からカリフォルニアに引っ越す事になりました。
しかし、ブルーマンとしてテレビにも出演した
カラソン氏に対する周囲の見方は変化しました。
現在は、ガールフレンドのジャッキーさんと一緒に歩いていても、
周囲にびっくりされるのは一日一回程度に減ったそうです。
この銀皮症は、一度発症すると自然治癒はしませんが、
害といえばこれだけで、実際カラソン氏も体に異常はありません。
意外な事にカラソン氏、銀皮症の原因になった
コロダイル・シルバーを現在も飲用しているそうです。
しかし、コロダイル・シルバーは、
高価な為に以前程は飲んでいないとか。
そのせいか最近は、顔色が明るくなってきたそうです。
銀皮症の治療方法
ただ、銀皮症や金皮症は、健康には影響を及ぼさないものの、
精神面に与える影響が大きいので治療方法もあります。
見た目の改善をもたらす為に、
皮膚をはがす手術が行われる事があります。
これは、表皮と真皮の病変部をけずり、
皮膚の上層を取り除きます。
使用される機器は、高速回転バーや駆動用モーターなどがありますが、
現在は、レーザーを用いた手術に代わられる事が多いです。