コレステロールはサイズが重要!小型の超悪玉コレステロールとは?
善玉コレステロールと悪玉コレステロール
健康診断の結果で気になるのは、
コレステロール値だと思います。
ただ、このコレステロールは、
善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)
に分けることができます。
その名前のとおり、
善玉コレステロールは身体に良いコレステロールで、
悪玉コレステロールは身体に悪いコレステロールです。
この2つのコレステロールの違いは、その働きです。
そもそも、コレステロールは肝臓で作られて、
貯蔵されています。
肝臓が「コレステロールの家」と言って良いでしょう。
善玉コレステロールは、身体の各組織で余っていたり、
血管壁に取り付いているコレステロールを
肝臓に戻す役割をしています。
これに対し、悪玉コレステロールは、
肝臓のコレステロールを全身に運んでしまうのです。
善玉コレステロールと悪玉コレステロールは、
真逆の働きをしているんですね。
この働きの違いから、悪玉コレステロールが増えれば、
コレステロールが血管壁にどんどん付着するため、
動脈硬化を促進しますし、
善玉コレステロールが増えれば、
血管壁を掃除してくれるので、
動脈硬化を予防できるのです。
コレステロールは、サイズが大事?
動脈硬化を促進する悪玉コレステロールですが、
その中でも「超悪玉コレステロール」という
悪質な悪玉コレステロールがあることをご存知ですか?
超悪玉コレステロールは、
悪玉コレステロールの中でもサイズが小さいものです。
サイズが小さい超悪玉コレステロールは、
血管壁を傷つけやすく、
超悪玉コレステロールを持っている人は、
心筋梗塞のリスクが3倍というデータがありますし、
日本人の冠動脈疾患既往歴がある人の
約70%が超悪玉コレステロールを持っていると
言われています。
逆に、善玉コレステロールの場合は、
サイズが大きければ大きいほど、
役に立つことがわかっています。
コレステロールは、その種類や量だけでなく、
サイズも重要なんですね。
自分が超悪玉コレステロールを持っているかどうかは
血液検査(保険適用)で調べることが可能です。
コレステロールを増やさないために
悪玉コレステロールが増える原因は、中性脂肪です。
体内の中性脂肪が増えると、
悪玉コレステロールが増加しますので、
アルコールの飲みすぎや甘いものの食べすぎには
注意しましょう。
また、糖尿病が超悪玉コレステロールの増加を
促進することもわかっていますので、
血糖値のコントロールも重要です。
超悪玉コレステロールは、
酸化しやすいという特徴がありますので、
ポリフェノールやカテキン、
ビタミンEなど抗酸化作用のある食べ物を取ったり、
酸化しにくい脂肪酸(オレイン酸など)を
取ると良いでしょう。
また、適度な運動は
善玉コレステロールを増やしますので、
食生活を気をつけるだけでなく、
運動も忘れずに行ってくださいね。