「ブラジャー乳がんの原因」、「焦げを食べるとがんになる」は本当?がんに関する噂について知りましょう
ブラジャーは乳がんになりやすい?
「○○をするとがんになりやすい」という噂を
聞いたことがあると思います。
その中のひとつに、
「ブラジャーをしていると乳がんになりやすい」
というものがあります。
ブラジャーをしていると、乳房を圧迫してしまうことで、
がん細胞ができやすくなるというものですね。
これって本当なんでしょうか?
このブラジャーと乳がんの関係について、
科学的な調査・研究をした結果が発表されました。
アメリカのフレッドハッチソンがん研究センターは、
55~74歳の女性に妊娠経験の有無や乳がんの家族歴、
ブラジャーのカップや着用時間、着用開始年齢、
アンダーワイヤーの有無などのアンケート調査を行い、
その回答を分析したところ、カップサイズや着用時間、
着用開始年齢、アンダーワイヤーの有無は、
すべて乳がんを発症するリスクに関連性がないことが
わかりました。
つまり、
「ブラジャーを着けていると乳がんになりやすい」
というのは嘘で、単なる都市伝説だったんです。
これで女性は、
安心してブラジャーをつけることができますね。
焦げを食べるとがんになる?
がんにまつわる噂の1つに、
「焦げた物を食べるとがんになる」というものがありますが
これは本当なのでしょうか?
その答えは、「Yes」でもあり「No」でもあります。
動物性タンパク質が焦げると、
ヘテロサイクリックアミンという発がん性物質に変化します。
つまり、肉や魚の焦げた部分を食べると、
発がん性物質を摂取してしまうことになり、
がんのリスクが高まることになります。
ただ、少量では発ガンのリスクは少なく、
体重60kgの人が毎日1トンの焦げを食べると、
発ガンのリスクが高まると言われていますので、
少量のみだったら心配する必要はないでしょう。
ちなみに、米などの炭水化物や野菜、
果物は焦げても発がん性物質を作り出さないので、
味には問題があっても、健康上の問題はありません。
ほくろはがんに変化する?
「ほくろはがん化しやすい」という噂も
聞いたことがありますよね。
そもそも、ほくろはメラニン色素を持つ母斑の1つで、
良性腫瘍に分類されます。
良性でも「腫瘍」と聞くと、
ちょっとドキっとしますよね。
良性腫瘍なので、
現実に悪性腫瘍に変化する可能性はゼロではありません。
ほくろが悪性腫瘍になると、メラノーマと呼ばれます。
メラノーマとは、
皮膚がんの1つで「悪性黒色腫」とも言います。
ただ、ほくろががん化してメラノーマになる確率は、
何十万分の一とされていて、
ほとんどゼロに近いですので、
ほくろができたからといって、
がん化を不安に思ってほくろを切除する必要は
ないと言われています。
がんに関する噂の真相を3つご紹介しましたが、
いかがでしたか?
がんは生活習慣病ですので、
予防のためには日ごろの生活習慣が重要ですが、
噂に惑わされず、
正しい情報を元にがん予防に励みましょう。