ナッツの女王「ピスタチオ」の驚くべき健康パワーとは?妊婦さんにもオススメの食品です。
ピスタチオ=お酒のおつまみ?
「ナッツの女王」とも呼ばれるピスタチオは、
お酒のおつまみやお菓子作りに使うというイメージはありますが
日常的にピスタチオを食べる習慣があるという人は
少ないと思います。
でも、このピスタチオは、栄養分が豊富なんですよ。
だから、「ナッツの女王」と呼ばれているんです。
最近では、ピスタチオに含まれる成分が、
健康増進や疾病予防に効果があるという研究結果も
報告されていて、注目の食品と言えるでしょう。
ピスタチオの驚くべき効果とは
ピスタチオには、ビタミンB1、ビタミンB6.、
ビタミンKなどのビタミン類鉄や銅、
カリウムなどのミネラル、食物繊維、
不飽和脂肪酸のオレイン酸や必須脂肪酸のリノール酸が
豊富に含まれています。
これらの成分が、体内で健康に良い働きをしてくれるのです。
「アメリカン・ジャーナル・オブ・ライフスタイル・メディシン」
に発表された研究によると、ピスタチオを食べると、
悪玉コレステロール(LDL)を減少させることがわかりました。
これは、オレイン酸やリノール酸の働きによるものと考えられます。
また、そのほかの研究結果と合わせてみると、
悪玉コレステロールを減少させることで、
心臓病のリスクを下げることが確認されました。
その他にも、科学雑誌「PLOS ONE」に発表された研究では、
週3回ピスタチオをはじめとするナッツ類を食べると、
糖尿病やメタボリックシンドロームになるリスクも減り、
肥満率も減少することがわかっています。
ピスタチオは、心臓病だけでなく、
糖尿病などの生活習慣病のリスクも下げ、
肥満解消にも役立つということですね。
ピスタチオの健康増進効果は、これだけではありません。
ピスタチオに含まれるカリウムは、血圧を下げる効果が
ありますので、高血圧予防にもなりますし、
ビタミンB類は疲労回復効果があり、
食物繊維は便秘解消効果があります。
ピスタチオは妊婦にもおすすめ
健康増進効果の高いピスタチオですが、
妊婦にもおすすめの食品なんです。
ウェイ・バオー博士の研究チームによると、
妊婦のたんぱく質摂取を赤身肉などの動物性たんぱく質から、
ピスタチオなどのナッツ類の植物性たんぱく質に替えると、
妊娠糖尿病の発症リスクが下がるそうです。
妊娠糖尿病は、胎児の先天性異常を引き起こしますので、
動物性たんぱく質を減らして、ピスタチオを積極的に
食べるようにしたいですね。
ただ、ピスタチオは栄養豊富な分、
100gあたり615kcalと高カロリーですので、食べ過ぎると、
逆に肥満や妊娠糖尿病を招いてしまいます。
健康のためには、
1日10粒程度を食べるようにすると良いでしょう。