週1回、泣いてストレス解消!「情動の涙」とストレスの関係とは?
涙を流すとスッキリする?
テレビや映画を見たり、
小説を読んで泣くことってありますよね。
また、悲しい時や嬉しい時のにも
涙を流すことがあると思います。
泣いた後って、なぜか心がスッキリして、
穏やかな気持ちになりませんか?
悲しいことがあった時でも、思いっきり泣いた後は、
泣く前よりもスッキリして、
ストレス解消できるのはなぜでしょう。
涙でストレス解消できる理由
涙を流して心がスッキリする理由は、
科学的に解明されています。
涙には、プロラクチンや副腎皮質ホルモンが
含まれています。
これらの物質は、ストレスによって増加し、
心を緊張させる作用があります。
涙を流すことで、これらのストレス物質を
体外に排出できるため、ストレスが緩和され、
心がスッキリするのです。
涙にストレス物質が含まれているのは、
「情動の涙」の場合のみです。
情動の涙とは、感情が高ぶって流す涙のことです。
ドライアイを防ぐ「基礎分泌の涙」や
玉ねぎを切ったときに出る「反射の涙」には、
ストレス物質は含まれていません。
そのため、玉ねぎを切って、
たくさんの涙を流しても、全く意味がありません。
感情が揺さぶられて泣いた時でないと、
心スッキリ&ストレス解消効果は期待できないのです。
現代はストレスの宝庫
現代は、ストレス社会と言われています。
うつ病やパニック障害などの精神疾患の患者数は
急激に増加していて、社会問題になっています。
IT化が進んだことで、便利な世の中になった一方で、
時間に追われ、膨大な情報に左右される現代社会は、
身体的な疲労は少なくなっていますが、
精神的な疲労が多くなっているのです。
多忙な現代社会の中で、
ストレスを抱えていることを認識しつつも、
どうやってストレス解消をして良いのかわからない
という人も多いと思います。
そんな人におすすめなのが、
「泣いてストレス解消」です。
週1回、涙を流そう
脳生理学者の有田秀穂氏によると、
涙を流してストレス解消をすると、
その効果は数日間持続するので、
週末に映画や小説などの好きな作品に触れて、
週1回号泣することで、
ストレス解消効果は十分に期待できるそうです。
また、涙を流すことで得られるストレス解消効果は、
笑うことで得られるストレス解消よりも
効果は高いそうですよ。
映画や小説で涙を流すコツは、
部屋を静かにして、落ち着いた照明にし、
作品に集中できる環境を作ることです。
また、自分が好きな作品や過去に泣いた作品を
ピックアップしておくと良いでしょう。
感動して、涙が出そうな時に、
泣くことを我慢してはいけません。
感情のままに、涙を流しましょう。
ストレスの多い現代社会には、
涙を流して対抗しましょう。