マラソンは健康に悪いって本当?健康には、マラソンではなくウォーキングがおすすめです。
マラソンはチーズバーガーと同類?
マラソンは、健康に良いものと思っていませんか?
最近の研究で、マラソンはあまり健康に良いものではなく
マラソンを走ることの健康への悪影響と、
チーズバーガーを食べることの悪影響の境界線が
ぼやけ始めたことがわかっています。
適度な運動をすることは、健康に良いのですが、
1週間に30マイル(約48km)以上のランニングを行うと
ランニングをすることでの健康上の恩恵が
消え去る恐れがあるのだそうです。
ある研究によると、連続的なマラソンランナーの間で、
高水準の冠動脈プラークが認められた
という研究結果が出ています。
これは、厳しい運動が原因と考えられています。
冠動脈プラークは、
狭心症や心筋梗塞の原因となるものです。
心臓電気生理学者のジョン・マンドロラ氏は
「心臓病は燃焼から来るものであり、
一貫して慢性的に自分の体を燃焼させ、
疲労を癒さない場合、過剰な運動と心臓病の間に
関係がないはずがあろうか?」と述べています。
また、カナダのラバル大学医学部の教授は、
「マラソンによって心臓が損傷される。
左心室の半分以上の機能が標準以下に低下し、
回復には最長3ヶ月かかる可能性も」
と警鐘を鳴らしています。
マラソンは体を酷使するため、心臓に過度な負担がかかり
冠動脈疾患のリスクが上がってしまうんですね。
マラソンは、免疫力も下げる?
心臓に悪影響を及ぼすことがわかったマラソンですが
マラソンを走ることで
免疫力が下がってしまうこともあるんです。
早稲田大学スポーツ科学学術院の赤間教授は、
「強度な運動を行うと、一時的に免疫力が低下します。
そういう運動を継続していると、
免疫力が徐々に低下していくことも分かっているのです。」
と述べています。
マラソン直後は、免疫力を示す
「分泌型免疫グロブリンA分泌速度」が
マラソン前日に比べて、約半分以低下していたそうです。
これは、過度な運動がストレスとなって、
免疫機能に悪影響を及ぼし、
免疫細胞の働きが低下してしまうためと考えられています。
健康に良いのは適度な運動
最近の研究によって、マラソンは、
体に過度な負担をかけるため、
心臓や冠動脈に悪影響を及ぼすだけでなく、
免疫力も低下させることがわかっていますが、
健康に悪いのは「過度な運動」であって、
「適度な運動」が健康を増進させることは
間違いありません。
適度な運動とは。
「楽に感じるくらいの運動を、継続して行うもの」です。
適度な運動のおすすめは、ウォーキングです。
ウォーキングは、体に負担をかけず、
いつでも気軽に行える運動です。
また、ウォーキングの健康効果は、
糖質や脂肪の燃焼、心肺機能の強化、脳の活性化、
生活習慣病の予防や改善などがあります。
健康のためには、
マラソンではなくウォーキングを行い、
趣味でマラソンをする場合は、
体に負担をかけ過ぎないように注意しながら
行うようにしましょう。