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2013年はRSウイルス流行の恐れあり!RSウイルスついて知りましょう。




RSウイルスが流行の兆しあり

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東京や大阪などを中心に
RSウイルスの感染が拡大していることが、
国立感染症研究所感染症疫学センターの
まとめでわかりました。

9月9日から15日の週は、
小児科定点医療機関からのRSウイルス患者報告数が
3469人と3週連続で増加していて、
調査を開始した2003年以降の10年間で
2番目に多い患者数となっています。

各都道府県別の患者報告数は、
福岡県、東京都、大阪府、鹿児島県の順に多く、
いずれもここ3週連続で患者報告数が増加していて、
患者の年齢は2歳までの乳幼児が全体の9割を占めています。

ここ近年では、
2012年が過去最高の患者数を記録していますが、
2013年は9月の時点で去年の患者数を超えていますので、
2013年は過去最高の流行規模になることが
推測されています。

RSウイルスとは?

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RSウイルスは、毎年冬(主に10~2月)に流行し、
呼吸器系に症状を起こす感染症です。

1歳までに約50%が、
2歳までにほぼ100%が感染すると言われていて、
乳幼児の患者が多いという特徴があります。

4~6日の潜伏期間の後に、
鼻汁や咳、発熱などの上気道炎の症状が現れます。

乳幼児でも約70%は発症後数日で軽快しますが、
約30%は症状が悪化し、喘息や呼吸困難症を発症します。

また、低体重出生体重児や心臓や肺などに
基礎疾患のある子供は、さらに重症化しやすく、
細気管支炎や肺炎、無呼吸発作、急性脳症などの
重篤な合併症を発症するリスクが高まります。

RSウイルスは、
乳幼児だけでなく学童や成人にも感染しますが、
学童や成人の場合は、
乳幼児よりも症状が軽く済むことが多く、
通常の風邪と同じような症状で、
RSウイルスに感染したと気づかずに治ってしまうことが
ほとんどです。

RSウイルスの治療と予防

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RSウイルスの治療は、対症療法のみになり、
RSウイルスに効果のある薬剤はありません。

そのため、咳を抑える薬や
気管支を広げて呼吸を助ける薬、解熱剤、
炎症を抑えるためのステロイド薬、
脱水予防の点滴などが主に使われます。

RSウイルスのワクチンはありませんので、
RSウイルスの予防は日常生活の中で行っていく
必要があります。

RSウイルスの感染経路は、飛沫感染
鼻水や咳から手にウイルスがついたことによる
接触感染です。

そのため、
RSウイルスを予防するためには手洗いが必須です。

2歳までのほぼ100%が
RSウイルスに感染するというデータがあっても、
重症化するリスクを考えるなら、
できるだけ乳幼児の感染は避けたいですよね。

乳幼児がRSウイルスに感染すると、
そのまま喘息を発症してしまうリスクがありますので、
RSウイルスが流行する10月から2月は、
家族全員ができるだけ手洗いを徹底するようにしましょう。





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2013年10月5日 | カテゴリー:子供の病気・健康 感染症

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