若気の至りで入れたタトゥーを消したい・・・。想像しただけでも痛~いお話
タトゥーを消したい人が増えている
タレントの梅宮アンナさんが、
若い頃に入れたタトゥーを消している最中だという、
自身のブログでの告白が話題になっています。
ブログでは「入れるより消すのは何倍も痛い」と
施術の内容にも言及、初回に約5万円の費用がかかり、
おそらく1年がかりになるだろうと述べています。
なんらかの意思表示であったり、
信念の証としてタトゥーを入れる人も多いでしょうが、
ファッション感覚や
ちょっとしたいたずら心で入れた人の中には、
梅宮さんのように後になって消すことを考える人も。
タトゥーの是非はここでは問いませんが、
後悔する人にとっては、
高い代償を払うことになるのは間違いなさそうです。
表皮の下の真皮に色を入れる
タトゥーと一口に言っても、
ワンポイントのものから全身にわたるものまで、
また入れる部位も色々です。
「洋彫り」も「和彫り」の刺青(いれずみ)も
タトゥーと呼んでさしつかえありませんが、
やはり和彫りは少々異なるジャンルになるようです。
タトゥーを入れる時、通常は2mm程度の深さまで
皮膚に針を刺し、顔料(色)を入れていきます。
2mmというのは表皮の下にある
真皮に達する深さです。
新陳代謝で垢となり
生まれ変わるのは表皮の部分なので、
真皮に入れた色は抜けません。
彫った後は、数日間痛みが続き、
次第にかさぶたになります。
皮膚の炎症が治まり色が落ち着くまでに、
20日前後を要するといいます。
いずれの除去法でも避けられない痛み
では、タトゥーを消す時は
どのような方法をとるのでしょうか。
現在主流なのは、レーザー照射による除去法です。
個人差がありますが、照射には表面麻酔をしても
かなりの痛みを伴います。
一度の照射で随分と消えたように見えますが、
それは照射の刺激によって白っぽく見えているだけで
同じ部分に対して日を空けて
何度も施術する必要があります。
範囲が広かったり、多色を使用したタトゥーであれば
それだけ日数も費用もかかるということです。
皮膚の切除や移植手術による除去法もあり、
この場合、術後に相当な痛みを伴いますし、
手術痕や皮膚のひきつれなどが残ることは
避けられません。
後悔のないよう、知識を頭に入れてから
大きなリスクを冒しても、一度入れたタトゥーを消したい
という思いに至るには、それぞれの事情があるでしょう。
日本は特に、タトゥーに関しては保守的な国です。
タトゥーが入っているというだけで様々な制約を受け
なにかと不便を強いられる人生を送る覚悟が必要です。
入れる時に消すことを前提としている人は
いないでしょうが、それでも、
消すとしたらどれだけの費用と時間と、
肉体的・精神的な負担がかかるのかを、
頭に入れてから決意をして欲しいと願います。