手足が冷たくなる冷え性。冷え性対策にはどんなものがあるかご存知ですか?
冷え性とは
秋から冬にかけて、
冷え性に悩む人も多いのではないでしょうか?
冷え性とは、
身体全体はそれほど寒さを感じていませんが
四肢の末端(手足の先)が冷えてしまう状態です。
なぜ、手足の先だけが冷えてしまうのか?
その原因は、血行不良だからです。
手足の先には、毛細血管が通っています。
毛細血管に十分な血流があると、
体温を外へ逃がさない効果があるのですが、
手足の先の毛細血管が血行不良になると、
部分的に体温が逃げてしまうため、
冷え性になってしまうのです。
毛細血管の血行不良の原因は、
自律神経失調症や低血圧などが挙げられます。
自律神経失調症の場合、
自律神経のバランスが崩れることで、
毛細血管が収縮したり、全身の血行不良が起こります。
低血圧は、
血液を全身に送り出す心臓のポンプ機能が弱いため、
末端まで血液が行き届かず、
血行不良になってしまいます。
冷え性にはココアがおすすめ
森永製菓によると、
自分が冷え性と感じている女性12人を対象に、
ココアと緑茶などの飲料の冷え性に対する効果について
実験したところ、
ココアは平均して実験開始時より手足の温度が
1℃高い状態が40分間続き、
その後も下がりにくかったのに対し、
ココア以外の飲料はすぐに温度が下がってしまったそうです。
この実験結果を受けて、滋賀県立大学の瀧本教授は
「ココアに含まれるポリフェノールやテオブロミンは
血管拡張作用があることが報告されており、
体末端部の血液循環を改善することで、
ゆっくり長くひえを抑制できると考えられます。」
と述べています。
冷え性に悩む人は、手足の冷えを感じたら、
ココアを1杯飲む習慣をつけると良いですね。
また、ココアには
インフルエンザウイルスにかかりにくくしたり、
O157などの病原性細菌の殺菌効果もあるそうですよ。
その他の冷え性対策
冷え性を改善するためには、
体を冷やさないようにするのが一番です。
そのため、入浴はシャワーだけではなく、
湯船にゆっくり入って、身体を温めるようにしましょう。
この時のコツは、38~40℃のぬるめのお湯に
20~30分入るようにすることです。
半身浴もおすすめですよ。
また、厚手の靴下を履いたり、
寒い日には手袋をしたりすることでも
手足の冷えを防ぐことが可能です。
秋は昼夜の温度差が大きいですので、
カーディガンやストールを上手に使って、
体を冷やさないようにしましょう。
また、血行促進のために
運動習慣をつけることも大切です。
これらの冷え性対策のほかに、
体を温める作用のある食べ物も
積極的に食べることも冷え性には効果的です。
体を温める食べ物とは、
人参や大根、ごぼう、レンコンなどの根菜類、
生姜やニンニク、唐辛子、
鮭やいわし、サンマ、サバなどの魚介類があります。
冬になる前から、冷え性対策をしっかり行って、
寒い冬を乗り切りましょう。