イメージ画像

脅威の15歳!!5分でできるすい臓がんの早期発見方法を開発!




救世主は15歳!?

131123-1

初期段階での特徴的な症状が少なく、
検査方法の精度にも難があるため、
早期発見が困難とされてきたすい臓がん。

高齢になるほど発症率が高くなり、
日本でも年間約2万8千人がこの病で命を落としています。

早期発見を目指し、日夜研究は続けられていますが、
このすい臓がんをわずか5分、
しかもたったの3セントで検出できる方法を、
なんと高校生が編み出したというのです。

アメリカ・メリーランド州の高校生
ジャック・アンドレイカ君は、
1997年生まれの15歳(当時)。

近しい人をすい臓がんで亡くした経験から、
詳しく調べ始めたのがきっかけだといいます。

その時に彼が知った事実は、
検査に800ドルもの費用がかかること。

その検査でも30%以上の疾患が見落とされていること。

そして、すい臓がん患者の実に85%以上が、
生存率2%未満の末期状態で発見されているということでした。

早期発見しにくい条件が重なっている臓器

130708-3

すい臓とは、胃の裏側あたりに位置し、
消化酵素を十二指腸へ運んだり血糖値を正常に保ったり
といった機能を持つ臓器です。

すい臓がんの発症リスクとして明確になっているのは
「喫煙」のみで、その他については解明されていません。

そのため、有効な予防法もみつかっていないのが現状です。

多くの臓器に周りを囲まれ、
疾患がみつかりにくい臓器でもあります。

また、すい臓がんの検査は、
ごく少量の血中アミラーゼ値を測る方法や、
他の病気や喫煙でも異常値を示す可能性の高い
腫瘍マーカーに依存しており、
決して確率の高いものとは言えませんでした。

小さな試験紙と1滴の血液で

130818-1

アンドレイカ君の検査方法では、
たった1滴の血液もしくは尿と、
彼の開発した試験紙を用います。

彼が協力要請のメールを送った200人もの
すい臓関係の教授たちのうち、
たった1人の教授が協力を承諾してくれました。

その教授の研究室で、
失敗を重ね7ヶ月をかけて作り上げた試験紙による検査は、
従来の方法の168倍速く400倍の精度
結果が得られるというのです。

費用に至ってはこれまでの1/26000!

すい臓がん以外のがんや心臓疾患、
HIVの検査にも転用ができる優れた方法です。

アンドレイカ君は
「すべての知識はGoogleと
Wikipediaから得た」と笑います。

情報化社会の寵児は、大切な人を失ったつらい経験を基に、
すい臓に関する何の知識も持たないところから
1つ1つ手探りで進み、
このような快挙にたどり着いてしまいました。

彼は、この研究で多数の賞を受賞して得た
10万ドル以上もの賞金を、
今後の学費にあてるのだそうです。





タグ



2013年11月24日 | カテゴリー:健康全般 学会・研究

あわせて読みたい関連記事