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タバコはありとあらゆる病気の原因になる?タバコが関連している病気を知っていますか?




タバコが関連している病気

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タバコが健康に悪いことは、みなさんご存知ですよね。

タバコが原因の病気というと
何が思い浮かぶでしょうか?

一番最初に思い浮かぶのは、
「肺がん」などの呼吸器系の病気だと思います。

でも、タバコは呼吸器系以外にも
様々な病気を引き起こすんです。

アメリカの疾病対策センター(CDC)の発表によると、
1964年から2014年までの50年間に
喫煙や受動喫煙が原因で2083万人もの人が
寿命よりも早く死亡しているとのことです。

そして、この発表では
喫煙や受動喫煙と関連する病気も報告されていますので
その一例を挙げてみます。

喫煙に関する病気には、呼吸器疾患のほかに口腔がん、
咽頭がん、喉頭がん、食道がん、胃がん、肝臓がん、
すい臓がん、子宮がん、膀胱がん、大腸がん、
脳卒中、大動脈瘤、冠動脈疾患(心筋梗塞など)、
糖尿病、白内障、歯周病などがあります。

喫煙はありとあらゆるがんの原因となるんですね。

また、がん以外にも脳卒中や冠動脈疾患、
糖尿病など生活習慣病の原因になることも
わかっています。

また男性の性機能低下(ED)や女性の生殖機能の低下
子宮外妊娠もタバコに関連した病気に
挙げられていますので、
タバコは不妊の原因の一つと言えますし、
妊娠中の喫煙は先天性口唇・口蓋裂のリスクがあがるので
胎児にも影響を及ぼします。

また、受動喫煙は大人の場合肺がん以外に、
脳卒中や冠動脈疾患のリスクが上がり、
子供の場合は中耳炎や肺機能の悪化、
SIDS(乳幼児突然死症候群)、
低出生体重児のリスクが上がります。

タバコに関する病気の多さ
驚いたのではないでしょうか?

タバコはこれだけ多くの病気のリスクを
高めてしまうものなのです。

喫煙はADHDのリスクも高める?

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上記のように様々な疾患に関連し、
健康に悪影響を及ぼすタバコですが、
妊娠中に母親が喫煙していると、
子供がADHDになる確率が高まるという調査結果が
アメリカの医学誌に報告されています。

ADHDとは、注意欠陥・多動性障害のことで、
多動性、不注意、衝動性を主症状とする
発達障害です。

オーストラリアの西オーストラリア大学
テレソン小児保健研究所が
西オーストラリア州の住民を対象に
調査を行ったところ、
妊娠中に喫煙した母親から生まれた子供は
ADHDになるリスクが男児で1.9倍、
女児で1.7倍も高くなることがわかったそうです。

ADHDの発症には遺伝的要因のほかに
環境因子も大きく影響していますが、
喫煙とADHDの関係は、タバコよる影響なのか、
喫煙する母親の生活環境による影響なのかは
まだ不明です。

禁煙外来を受診しよう

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愛煙家にとって、
禁煙するのは並大抵の苦労ではありません。

何度も禁煙を失敗した経験を
持っている人も多いのではないでしょうか?

禁煙外来は、
医学的根拠を基づいて、医師の指導の下、
禁煙補助薬を用いて禁煙をしますので、
自力で禁煙するより禁煙の成功率は高くなります。

ニコチン依存症を診断するテストで
5点以上など要件をクリアしていれば、
健康保険適用になりますので、
医療費が安くなります。

また、保険が適用にならなくても、
今後のタバコ代やタバコに関連した
病気の治療費を考えると、
禁煙外来で確実に禁煙したほうが経済的ですよね。

禁煙は、「我慢と根性」で行う時代ではなく、
病院で禁煙する時代です。

禁煙を希望する人は、
一度禁煙外来を受診してみましょう。





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2014年2月24日 | カテゴリー:健康全般

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