春は徹底的にご用心。花粉と黄砂、そしてPM2.5のトリプルパンチ!
春は敵の多い季節・・・?
連日PM2.5飛来のニュースが報じられていますが、
中国から偏西風に乗ってやってくるのは、
そればかりではありません。
太古の昔から、
春になると日本の上空を霞ませ
地上を黄色く染める『黄砂』。
この季節は、洗車をする気にもなりませんよね。
中国国内の砂漠から舞い上がる砂塵が、
偏西風に乗って移動しながら降ってくるのですが、
この砂の粒子に含まれる様々な成分が、
健康被害を引き起こすことが明らかになっています。
以前から社会問題として取り上げられていますが、
黄砂の飛来を止められない以上、
自衛が求められているのが現状です。
黄砂は有害物質の運び屋
日本での黄砂のピークは3月~4月で、
ちょうどスギ花粉の季節と重なってしまいます。
黄砂に含まれる成分中
もっとも多いのが「二酸化ケイ素」で、
この成分を体内に取り込むことで
アレルギー反応が高まります。
黄砂による喘息の悪化などは
以前から指摘されていましたが、
近年花粉症の患者が急増している原因の一つでもある
と考えられています。
また黄砂は、長い距離を移動している間に、
工場や排気ガスなどから出る汚染物質や、
有害なカビや細菌などを付着させ、
運んでいることも明らかになっています。
黄砂飛来時の空気中に含まれるカビや細菌の量は、
黄砂が飛来していない時と比べ5倍にも増加し、
健康や自然環境への悪影響が心配されます。
黄砂×PM2.5=超有害物質!!
そして更に、PM2.5と黄砂が
同時に発生し化学反応を起こすことで、
新たな有害物質が発生することが明らかになりました。
NPAHと呼ばれるこの物質は、
正式名称を「ニトロ多環芳香族炭化水素」といい、
複数の大気汚染物質が反応しあうことにより、
大気内で二次生成されます。
その毒性はダイオキシンをも上回ると言われ、
強い発がん性やホルモン異常を引き起こす作用を持つ
と報告されています。
マスクは簡単で最有力な自衛手段
これらの有害物質を防ぐのには、
マスクが大変有効です。
「サージカルマスク」や
「ウイルス対応マスク」であれば、
黄砂の粒子の大きさならばほぼ通しません。
だんだん暖かくなってきて、
マスクも鬱陶しい季節になりますが、
自分の健康は自分で守るほかありません。
花粉同様、室内に持ち込まないような習慣作りをし、
マスクや空気清浄器、加湿器などを上手に使って
黄砂を徹底的に遠ざけましょう!