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死ぬかもしれないという恐怖に襲われるパニック障害について知りましょう。




パニック障害とは?

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パニック障害は、突然胸が苦しくなったり、
「このまま死んでしまうのではないか?」
という強い不安感に襲われる精神疾患です。

パニック障害の主な症状は、
「パニック発作」と「予期不安」、
「広場恐怖」の3種類があります。

パニック発作とは、突然の激しい動悸や呼吸困難、
胸苦しさ、めまい、手足のふるえ、
冷や汗などの身体症状と共に
強い不安感に襲われるものです。

この発作は
「死んでしまうのではないか?心臓発作ではないか?」
と思うほどの不安感を伴いますが、
命に危険があるものではありません。

通常20~30分程度、
長くても1時間以内には治まりますが、
何度も繰り返し発作が起こることが特徴です。

予期不安とは、
「またパニック発作が起こるのではないか?」
という不安を常に感じ、
不安を募らせていく状態のことです。

広場恐怖は、
パニック発作が起こった時にそこから逃れられない、
助けを得られないのではないかと思い込み、
そのような場所や状況を避けるために
人が集まるような場所を行かなくなり、
外出をしなくなる状態です。

パニック障害の典型は、
突然パニック発作に襲われ、それを繰り返すうちに
予期不安を伴うようになって慢性化し、
さらに広場恐怖が出てきて、行動範囲が限られ、
社会生活を営むことが困難になっていきます。

パニック障害の原因は?

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パニック障害は精神疾患のひとつですが、
近年の研究では脳機能障害であることが
わかってきています。

ただ、詳細な原因はまだ解明されていません。

有力な説では、
大脳辺縁系にある扁桃体を中心とした
「恐怖神経回路」の過活動が原因とされています。

また、神経伝達物質のひとつであるセロトニンの不足
または過剰が関係しているのではとも言われています。

ただ、パニック障害の発症は脳機能障害だけでなく、
ストレスなどの心理的要因や
社会的要因も関係していると言われていますし、
パニック発作を誘発するものとして、
アルコールやカフェイン、乳酸、
炭酸ガスなどがあることがわかっています。

パニック障害の治療

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アメリカでの調査によると、
パニック障害の発症率は3%(100人に3人が発症)ですので
パニック障害は決して珍しい病気ではなく、
誰でも発症する可能性がある病気です。

パニック障害は女性に多く、
女性の患者は男性の2.5倍となっていて、
特に20~30代の若い女性に多い傾向にあります。

パニック障害の治療は、
薬物療法と精神療法の2種類があります。

薬物療法は抗うつ薬と抗不安薬が用いられ、
精神療法は行動認知療法が行われます

重症化する前に早期治療を行うことが大切ですので、
パニック障害の疑いがある人は、
できるだけ早く心療内科を受診するようにしましょう。





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2014年5月25日 | カテゴリー:健康全般

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