夏に女性は膀胱炎に要注意!夏に女性が膀胱炎になりやすいのはなぜ?
夏に膀胱炎になりやすい理由
排尿する時に痛みを感じたり、残尿感があったり、
頻尿になったりなどの症状が現れる膀胱炎ですが、
膀胱炎は夏に発症しやすいって知っていますか?
夏に膀胱炎を発症しやすい理由は、
尿量が少なくなるためです。
夏は汗をたくさんかきますよね。
また、気温が高いですので、
自分でも気がつかないうちに
体から水分が蒸発していくんです。
つまり、夏場はいくら意識的に水分補給をしていても、
体は常に脱水傾向にあるというわけなんです。
体の水分が不足していると、体の機能として
体内の水分量を維持しようとする作用が働きますので、
尿量が少なくなるんですね。
尿量がたっぷりあって、トイレに行く回数が多ければ、
もし膀胱内に膀胱炎の原因となる雑菌が侵入しても、
トイレに行って排尿することで、
尿と一緒に膀胱から雑菌を洗い流すことになりますので、
膀胱炎になりにくくなるんです。
でも、夏場は尿量が少なくなりますので、
膀胱内に雑菌が侵入しても、尿で洗い流す回数が減って
膀胱内で雑菌が繁殖し膀胱炎になりやすいというわけです。
女性が膀胱炎になりやすい理由
男性よりも女性のほうが
膀胱炎になりやすいって知っていますか?
なぜ、女性は膀胱炎になりやすいのでしょう?
それは、男性と女性の体の構造の違いが原因なんです。
膀胱炎の原因となる主な細菌は大腸菌です。
大腸菌は、便と一緒に大腸から排出されますので、
肛門付近にも生息しています。
その大腸菌が何らかの原因で尿道付近に移動し、
尿道から膀胱へと侵入して、
膀胱内で繁殖し炎症を起こすと、膀胱炎となります。
女性の尿道は3~4センチであるのに対し、
男性の尿道は16~20センチもあります。
尿道が長ければ、
大腸菌が膀胱に移動するのに時間がかかって、
途中で尿と一緒に洗い流される可能性が高くなりますよね。
だから、女性は男性よりも膀胱炎にかかりやすいんです。
膀胱炎を予防するには?
膀胱炎を予防するためには、
まず大腸菌を侵入させないために、
陰部付近は常に清潔に保っておく必要があります。
特に女性は生理中に雑菌が繁殖しやすくなりますので、
注意しましょう。
また、水分を多くとって、尿量を増やすことも効果的です。
夏は熱中症予防にもなりますので、
水分は積極的に補給したいですね。
「トイレが近くなるから」という理由で、
水分摂取を控える人がいますが、
それで膀胱炎になって頻尿になってしまっては本末転倒です。
水分補給はしっかり行いましょう。
そして、体を健康に保ち、
免疫力を高めておくことも大切です。
免疫力を高くしておけば、もし膀胱内に雑菌が侵入しても、
増殖する前に白血球などの
免疫システムが撃退してくれますので、
膀胱炎を予防することができるんです。
それでも、もし膀胱炎になってしまったら、
恥ずかしがらずに医療機関を受診しましょう。
抗生物質を内服することで、すぐに症状は改善します。
ただ、いくら症状が軽くなったからといって、
自己判断で内服を中止せず、
処方されたものはしっかり飲みきるようにしましょう。