がんは早期発見が重要!がん検診のメリットとデメリットを知りましょう。
がん検診を受けましょう!
日本人の死因の第1位は悪性新生物、つまりがんです。
1981年に死因のトップが脳卒中からがんに変わってから、
30年以上連続で日本人の死因トップはがんなんです。
現在はがん治療がどんどん進歩していますが、
それでもがんによる死亡者は
年間で30万人を超えています。
がんは生活習慣病のひとつですので、
日ごろから食事や生活習慣に注意して
予防することも大切ですが、
早期発見も同じくらい大切なことです。
がん治療の進歩により、
早期発見すれば完治可能ながんが増えているからですね。
がんは自覚症状がある場合、
ある程度進行してしまっていることが多いので、
無症状の時点でがんを早期発見しなければいけません。
がんの早期発見のために欠かせないのが、がん検診です。
がん検診のメリットは?
がん検診のメリットは、
何といってもがんを早期発見できるという点です。
がんを早期発見できれば、すぐに治療を始められますので
がんの完治も可能ですし、
がん治療による体への負担も少なくて済みます。
がん治療はお金もかかりますので、体への負担だけでなく、
経済的な負担も少なくて済みますね。
また、がん検診によって、
がん以外の病気を発見することもできます。
ポリープや潰瘍などですね。
これらの病気は、放置していると
がんになる可能性があるものが多いですので、
病気を治すことががん予防につながります。
がん検診を受けて、「異常なし」となれば
安心して過ごすことができるもの
メリットのひとつと言えるかもしれません。
がん検診のデメリットは?
がんを早期発見できるがん検診にも
デメリットはあります。
がん検診のデメリットは、
検診の精度が100%ではないということです。
「異常なし」という検査結果が出ても、
実はがんを見逃してしまっている可能性もあるんです。
また逆に、本当は「異常なし」なのに、
「異常あり」との検査結果が出てしまって、
精密検査を受けなければならず、体への負担、
経済的な負担が増えてしまったり、
「がんになった!」という精神的なショックを
受けることもあります。
もう1つのデメリットは、
体への負担がかかることもあるという点です。
がん検診に採用されている検査は、
基本的に安全性が高いものばかりですが、
胃のX 線検査のためのバリウムは
気分不快や便秘を引き起こしますし、
胃や大腸の内視鏡はまれに粘膜を傷つけてしまったり、
穴を開けてしまうこともあります。
ただ、このようなデメリットがあっても、
がん検診はメリットのほうが多いため、
がん検診の受診が推奨されているんです。
がん検診が採血のみでOKになる?
がん検診のメリットは十分にわかっていても、
全てのがん検診を受けると丸1日はかかってしまいますし
忙しいとなかなか面倒に感じてしまう人も
いると思います。
そんな人に朗報です!
なんと採血するだけで胃がん、食道がん、肺がん、
肝臓がん、胆道がん、すい臓がん、大腸がん、
卵巣がん、前立腺がん、膀胱がん、乳がん、肉腫、
神経膠腫の13種類のがん検診が
できるようになるかもしれないんです。
国立がんセンターなどの共同研究チームが、
血液や唾液に含まれるマイクロRNAという物質の
種類や量ががんに伴って変化することに着目し、
このマイクロRNAの変化で
がんを検査できるシステムの開発に着手するそうです。
この開発プロジェクトは、
2018年度末までに健康診断などで
簡単に検査できるように技術開発することを
目指しています。
このシステムが実用化されれば、
採血だけでがん検診ができるので、
がん検診の受診率も上がりそうですよね!