美味しい食べ物に毒がある?毒がある食べ物について知りましょう。
ジャガイモには毒がある?
ジャガイモは日常的に食べるものですよね。
身近な食材であるジャガイモに毒があるって知っていますか?
買ってきたジャガイモを放置しておくと、
芽が出てきますよね。
また、皮の一部が緑色に変色しているものもあります。
その芽の部分や緑色の部分に、
ソラニンやチャコニンという毒素が含まれているんです。
ソラニンやチャコニンを多く含むジャガイモを食べると、
嘔吐や吐き気、下痢、腹痛、頭痛、
めまいなどの症状が現れます。
厚生労働省の発表によると、
毎年数件のジャガイモによる中毒症状が報告されていて、
集団中毒が起こる場合もありますので注意が必要です。
ジャガイモを買う時は、芽が出ていないもの、
皮が緑色に変色していないものを選んだり、
調理する時はその部分をきちんと取り除いたりすれば、
毒素は取り除かれますので安心です。
ただ、家庭菜園などの未熟で小さいジャガイモには、
ソラニンやチャコニンが
多く含まれている傾向にありますので、
皮ごと一度に大量に食べるのは避けましょう。
青梅には毒がある?
青梅に毒があることをご存知の人も多いと思います。
熟していない青梅には、
青酸配糖体という毒素が含まれています。
青酸配糖体は、体内に入ると酵素によって分解され、
青酸を出しますので中毒を引き起こすんです。
ピンポン玉サイズの青梅の場合、
成人だったら 300 個、小児は 100 個食べないと
深刻な影響は出ないと言われていますが、
それでも毒があることには変わりませんし、
特に種の部分には果肉の 10~20 倍もの青酸配糖体が
含まれています。
梅干作りや梅酒、梅ジュース作りのときに、
お子さんが遭おう目を口にしないように
気を付けたいものですね。
白インゲン豆にも毒がある?
白インゲン豆というと、
あまりピンとこないかもしれませんが、
白金時豆や大福豆なら聞いたことがあるかもしれませんね。
白金時豆や大福豆は白インゲン豆の一種です。
白インゲン豆にも毒が含まれているので注意が必要です。
白インゲン豆に含まれているのは、
レクチンという糖結合タンパク質です。
レクチンを摂取すると、
嘔吐や下痢などの中毒症状を引き起こすことがあるんです。
レクチンはしっかり加熱すれば活性を失って、
毒性はなくなりますので、
中心部が軟らかくなるまできちんと加熱して、
生のまま食べないようにすれば安全です。
ぎんなんにも毒がある?
秋の味覚であるぎんなんにも毒があります。
ぎんなんには、ビタミン B6 の構造とよく似た
4′-メトキシピリドキシンという物質が含まれていて、
この物質がビタミン B6 の働きを邪魔してしまうんです。
ビタミン B6 は、
脳内の神経伝達物質の生成に関与していますので、
痙攣や呼吸困難などの中毒症状を引き起こします。
また、下痢や嘔吐などの症状が出ることもあります。
ぎんなんは一度に 5~6 粒食べるだけで
中毒症状を引き起こすこともありますが、
しっかり加熱すると毒素はグッと減少しますので、
食べる時は必ずしっかり加熱してください。
また、1 度に 10 粒以上食べるのは避けたほうが良いでしょう。