体が冷えやすい冬は、入浴で体を温めましょう!冬の入浴の際の注意点をご紹介します
体が冷えると風邪を引きやすくなる
寒い冬はどうしても体が冷えてしまいますよね。
でも、体を冷やしたままにしておくと、
「寒い」というだけでなく、
健康面で思わぬ影響が出てくるんです。
体温が下がると、
基礎代謝が下がるのはみなさんご存知だと思います。
人間の細胞は37℃前後で最も活発に働きますので、
体温が下がると細胞の働きも鈍くなりますので、
基礎代謝が下がるんですね。
細胞の働きが鈍くなるということは、
免疫を司っている細胞の働きも鈍くなるということです。
つまり、免疫力が下がってしまうんですね。
冬に免疫力が下がってしまうと、
インフルエンザや風邪を引きやすくなりますし、
春先からの花粉症の症状も悪化してしまいます。
体温が1℃下がると、
免疫力は30~40%も下がってしまうというデータもありますので、
冬はいかに体を冷やさないかが大切になってくるんです。
冬は入浴で体を温めよう
体を温める方法としてオススメなのは入浴です。
ただ、入浴も効率よく体を温めるためには、
いくつかの注意点がありますのでご紹介します。
まず、お風呂に入る前にストレッチをしたり、
肌全体を軽くマッサージして、血行を良くしておきましょう。
お風呂に入る前に、ある程度血行を促しておくと、
入浴してさらに血行が促進されますので、
温浴効果がアップします。
そして、2つ目のポイントはお風呂の温度です。
寒い日に体を温めようと思うと、
ついつい熱めのお湯を準備してしまいますが、
38~40℃程度に設定して、
15~20分ゆっくり入るようにしましょう。
39℃のお湯に15分入った場合と42℃のお湯に3分入った場合では、
入浴直後は42℃のお湯に入ったほうが
体は温まっているのですが、
入浴30分後になると39℃の入浴は体が冷えにくいのに対し、
42℃の入浴では急速に体が冷えていってしまうのです。
つまり、熱めのお湯よりぬるめのお湯にゆっくり入ったほうが、
体の芯から温まって、
入浴後もポカポカの状態が続くということです。
日本では、冬になると旬のものである柚子やみかんの皮、
大根の葉などをお風呂に入れる習慣がありますよね。
柚子は血行促進効果、みかんの皮は温め効果、
大根の葉は発汗を促す効果があるんです。
また、最近は昆布を入れると
保温効果が高まることがわかっていますので、
その日の気分でいろいろなお風呂を
楽しんでみてはいかがでしょうか?
入浴時は温度変化に注意して
冬の入浴で最も気をつけなければいけないことは、
ヒートショックです。
入浴する時は、暖かいリビングから寒い脱衣所へ、
そして温かい湯船へと短時間で激しく温度が変化しますよね。
短時間での激しい温度変化は、血圧の乱高下を招きます。
血圧が一気に上昇すれば、脳出血の恐れがありますし、
血圧が一気に低下すれば脳貧血のような状態になって
めまいや失神を起こします。
冬はこのヒートショックが原因で入浴時に死亡する件数が多く、
入浴時の死亡件数は夏の11倍にも上りますので、
冬の入浴時は温度変化に注意して、
脱衣所や浴室内を温めてから入浴するようにしましょう。