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ペットが原因で病気に?ペットからうつる感染症について知りましょう。




犬や猫からトキソプラズマ

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かわいいペットは家族の一員です。

ペットに対して愛情たっぷりに接することは良いことですが、
すべて人間と同じように扱ってしまうと、かわいいペットから
思わぬ感染症をうつされる可能性があるんです。

ペットと言えば犬や猫ですが、
犬や猫からトキソプラズマという寄生虫に
感染する可能性があります。

特に、猫は要注意です。

猫はトキソプラズマの終宿主で、
便内にトキソプラズマの卵(オーシスト)を排泄します。

それがどこからか人間の口に入れば、
トキソプラズマに感染するリスクがあるんです。

健康な成人であれば、トキソプラズマに感染しても
風邪のような症状で済むことが多いのですが、
妊娠中の女性は胎児に悪影響を及ぼし、流産する危険があります。

爬虫類からサルモネラ菌

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最近はペットの種類も多様化し、
爬虫類や両生類をペットにしている人も増えていますが、
爬虫類や両生類を飼っている人は
サルモネラ菌感染に気をつけましょう。

爬虫類や両生類からサルモネラ菌に感染する人が増えていて、
国立感染症研究所では爬虫類のペットの扱い方に
注意するように警告を出しています。

特に乳幼児への感染が多く、
イギリスのロイヤル・コーン病院の研究チームによると、
3年間で5歳未満の子どもでサルモネラ菌に感染した175人のうち
27%が家庭で爬虫類を飼っていたことがわかってます。

また、海外では嘔吐や下痢などの食中毒の症状に留まらず、
敗血症や髄膜炎になったり、
死亡したケースも報告されています。

ペットからの感染を防ぐには?

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ペットからの感染は、
トキソプラズマやサルモネラ菌だけではありません。

カンピロバクターやバルトネラ菌なども感染しますし、
ESBL産生菌やメチシリン耐性黄色ブドウ球菌などの抗生物質に
耐性がある菌にも感染することがあります。

では、ペットからの感染を防ぐにはどうしたら良いのでしょう?

ペットからの感染を予防するためには、
ペットに触った後は手を洗う習慣をつける、
籠や水槽、小屋、トイレの掃除はゴム手袋を着用する、
ハエやゴキブリ、ネズミなどが発生しない衛生環境を維持する、
定期的に獣医に見せるなどの対策があります。

また、妊娠中の女性だけでなく乳幼児や高齢者は
感染すると重症化する危険が高いですので、
そういう人がいる家庭では特に注意するようにしましょう。

ペットは家族の一員であり、
生活に潤いや癒しを与えてくれる大切な存在ですが、
感染症等の危険性を知っておかないと、
思わぬ事態を招きかねません。

ペットを飼う時は、衛生面に十分に注意して、
ペットからの感染症を予防するようにしましょう。





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2015年5月6日 | カテゴリー:感染症

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