健康寿命を伸ばすには「脳卒中」と「ロコモ予防」が大きな鍵です!
健康寿命と平均寿命
日本は世界トップクラスの長寿国で、
2013年の日本の平均寿命は男性で80.21歳、
女性で86.61歳となっています。
この平均寿命も大切ですが、
近年では平均寿命よりも健康寿命が大切とされています。
健康寿命とは介護なしで生活できる期間になりますので、
平均寿命から介護が必要な期間を引いた年数が
健康寿命ということになります。
厚生労働省によると、
2010年の日本人の健康寿命は男性で70.42歳、
女性で73.62歳となっています。
男性の場合は約10年間、女性は約13年間も
介護が必要な中で生活しなければいけないということです。
いくら平均寿命が長くても、健康寿命が短く、
数十年も寝たきりの生活を送らなければいけなかったら、
人生の楽しみは半減してしまいますよね。
楽しく明るい老後を送るためには、
この健康寿命を平均寿命にいかに近づけることができるかが
大きな鍵となります。
健康寿命を伸ばすためには脳卒中を予防
健康寿命を伸ばすためには、
寝たきりになるのを防がなくてはいけません。
寝たきりの原因は第1位が脳卒中、第2位が高齢による衰弱、
第3位が骨折・転倒となっています。
高齢による衰弱はある意味自然なものですので、
予防するのは難しいですが、脳卒中と骨折・転倒は、
日常生活の中で予防することができます。
脳卒中の予防は、動脈硬化と高血圧を防いで
血管を保護することが大切です。
動脈硬化が進めば、血管が詰まりやすくなりますし、
高血圧が続くと脳の血管が破れやすくなってしまうんです。
血管を保護する作用がある栄養素は、
納豆に含まれていて血液をサラサラにするナットウキナーゼや
青魚に含まれていて血管を丈夫にしてくれるDHAやEPAがあります。
また、赤ワインや緑茶、
コーヒー等に含まれるポリフェノールも抗酸化作用がありますので、
血管を保護するためには有効な成分になります。
健康寿命のためにはロコモ予防
寝たきりの原因第3位の転倒・骨折を予防するためには、
骨を強くしてロコモを予防する必要があります。
ロコモとは、ロコモティブシンドロームのことで
運動器障害のために移動機能が低下した状態のことを指します。
ロコモになれば、自力での移動が難しくなりますので、
寝たきりになってしまうんです。
そして、ロコモになる最大の原因が転倒による骨折です。
骨折を防ぐためには、骨粗しょう症を予防する必要があります。
骨粗しょう症を予防するためには、
カルシウムをしっかり摂取しつつ、
カルシウムの吸収を助けるビタミンDと
骨の形成を促すビタミンKを摂取することが大切になります。
特に、閉経後の女性はエストロゲンの分泌が減少することで、
骨粗しょう症が一気に進行することがありますので、
注意するようにしましょう。
健康寿命を伸ばすには食事と運動
健康寿命を伸ばすために、脳卒中とロコモを予防することが大切で、
それぞれ予防するために必要な栄養素をご紹介しましたが、
もちろんご紹介した栄養素を取っていれば
確実に予防できるというわけではありません。
最も大切なのは、健康的な生活を送ることです。
脳卒中もロコモも予防する上で最も大切なことは、
定期的に適度な運動をすることと
栄養のバランスが取れた健康的な食事をすることです。
適度な運動と健康的な食事をして、
その上で血管を保護する栄養素や骨を丈夫にする栄養素を
積極的に摂取するようにしましょう。
寝たきりになって健康寿命が短くなると、
その後の生活を心から楽しむことはできません。
一番の理想は健康寿命と平均寿命の差がなく同じになることです。
それを目指して、今から健康的な生活を送っていきましょう!