寝汗を大量にかくのは病気が原因?寝汗をかく病気3つを知りましょう。
寝汗は自律神経が乱れている?
夜中にふと目を覚ましたら、
寝汗をびっしょりかいていたという経験はありませんか?
特に室内が暑いわけでもないし、怖い夢を見たわけでもないのに、
寝汗をたくさんかいている場合は、病気が原因かもしれません。
寝汗をかく病気には、自律神経失調症があります。
過度のストレスにさらされていると、
交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまい、
自律神経失調症になってしまいますよね。
普段、自律神経が正常に働いていれば、
寝ている時は副交感神経が優位になり、
体温が下がってリラックスした状態になります。
でも、自律神経失調症になると、
寝ている時でも交感神経が優位になったままになるんです。
そうすると、体温は下がらず、
興奮した状態が続くことになりますので、
寝汗をいつも以上にたくさんかくことになるんです。
寝汗は更年期障害かも
寝汗をたくさんかく病気の2つ目は更年期障害です。
特に、女性の更年期障害は寝汗をかくことが多いんです。
女性の更年期障害は、
女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少してきて、
ホルモンバランスが乱れるようになります。
そうすると、イライラしたり情緒不安定になるなど
精神面での影響が出ますが、
ホルモンバランスの乱れは自律神経にも影響を与えるんです。
更年期になると、
ホットフラッシュといって顔や体がカーッと熱くなり、
汗が出てくる症状がありますよね。
あれもホルモンバランスが乱れることで、
自律神経に影響が出ているからです。
同じように寝ている時も、
突然汗をかいて目が覚めるということもあるんです。
肺結核が原因のことも?
自律神経失調症や更年期障害は、症状は辛いものの、
直接命に関わるような病気ではありませんよね。
でも、直接命に関わるような病気が原因で、
寝汗をかくこともあるんです。
その病気とは肺結核です。
肺結核は咳や痰、発熱、倦怠感以外にも
寝汗が代表的な症状になるんです。
特に、肺結核による寝汗は大量で、朝には寝汗でびっしょり、
夜中にパジャマを変えなければいけないということも
珍しくありません。
もし日中は倦怠感があり、夜は寝汗を大量にかく、
微熱が続いているなどの症状が2週間以上続いていたら、
肺結核の可能性がありますので、早めに医療機関を受診して、
しっかり検査を受けるようにしましょう。
寝ている時は、一晩でコップ1杯分の汗をかくとされていますが、
寝ている時は不感蒸泄として汗をかきますので、
普通は「寝汗をかいた」とは気づかないものです。
それなのに、自覚できるほど寝汗を大量にかくという場合は、
何らかの病気が潜んでいる可能性がありますので、
きちんと検査するようにしてください。