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アメリカ大陸で流行中のジカ熱。特に妊娠中の女性は要注意して!




ジカ熱が南北アメリカ大陸で流行中

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ジカ熱がカナダとチリを除く
南北アメリカ大陸で流行しています。

ジカ熱とは、ジカウイルスが原因の感染症で、
「ネッタイシマカ」というデング熱を媒介する蚊が
媒介しています。

このネッタイシマカは、
カナダとチリを除く南北アメリカ大陸全域に
生息していることが確認されています。

そして、WHO(世界保健機関)の声明によると、
このジカウイルスはアメリカ大陸の55ヶ国・地域のうち、
すでに21ヶ国で存在していることがわかっています。

また、南北アメリカ大陸で
最初にジカ熱が確認されたのは2015年5月ですので、
人々はジカ熱に対する免疫を
まったく持っていないことになります。

そのため、カナダとチリを除く南北アメリカ大陸全体で、
今後もジカ熱の流行がどんどん広がっていくのではないか
と懸念されています。

妊婦はジカ熱に要注意

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WHOが警鐘を鳴らすほどですので、
ジカ熱はさぞかし怖い感染症なのではと思うかもしれませんが、
健康な成人がジカウイルスに感染しても
それほど怖いものではありません。

ジカ熱の症状は、発熱や頭痛、
関節痛、筋肉痛、発疹などになります。

インフルエンザの症状+発疹と思えばOKです。

しかも、ジカウイルスに感染しても、
実際に発症するのは5人に1人程度なんです。

これらを考えると、
ジカ熱はそれほど怖い感染症ではないと言えるでしょう。

でも、妊婦さんの場合は別です。

妊娠中の女性がジカウイルスに感染すると、
胎児に悪影響が出てくるのです。

これは科学的に因果関係が立証されたわけではありませんが、
妊娠中の女性がジカ熱に感染すると、
胎児の頭部が異常に小さくなる「小頭症」
という病気になる可能性があることが指摘されています。

実際に、ブラジルでは小頭症の報告件数は年間160件程度でしたが、
ジカ熱が流行し出した2015年10月以降はたった数ヶ月間で、
小頭症が3893件も報告されているんです。

そのため、妊娠中の女性はジカ熱の
流行地域に行くべきではありませんし、
妊娠を望む女性も医師に相談した上で、不要不急の渡航は避けたり、
ジカウイルスを媒介する蚊に刺されないように
予防対策を徹底する必要があります。

ジカ熱の予防法

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ジカ熱はネッタイシマカが媒介しますので、
ジカ熱を予防するためには
蚊に刺されないようにする必要があります。

ジカ熱の流行地域では、長袖長ズボンを着用し、
できるだけ肌の露出を避けるようにしましょう。

また、夜はホテルの窓は閉めて、
外から蚊が入ってこないようにしなければいけません。

どうしても窓を開けなければいけなかったり、
アウトドアなどで屋外で就寝する時は
必ず蚊帳を使うようにしましょう。

また、虫除けスプレーも効果的です。

ジカ熱の予防ワクチンはありませんので、
流行地域に行く時は、蚊に刺されないように
厳密な防蚊対策を取るようにしてくださいね。





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2016年2月5日 | カテゴリー:感染症

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