砂糖は健康に悪いって本当?でも、砂糖を摂取した方が良い場合もあるんです!
砂糖は1日ティースプーン6杯まで
砂糖はあまり健康に良いものではありません。
世界保健機関(WHO)では、砂糖の摂取量は、
1日の総カロリーの5%未満に抑えるべきとしています。
1日の総カロリーの5%未満ということは、
平均的な成人で1日の砂糖摂取量は1日25g程度までとなります。
25gはティースプーン6杯程度です。
2015年3月までは1日の総カロリーの10%未満
という指針だったのですが、砂糖の健康への悪影響を考慮して、
2015年3月からは1日の総カロリーの5%未満
とされるようになったのです。
砂糖の摂取量を制限する理由は、肥満や虫歯の予防のためです。
砂糖を摂取すれば、肥満につながりますし、
虫歯の原因になることもあります。
砂糖は炭水化物の一種ですので、
砂糖自体がずば抜けてカロリーが高いというわけではありません。
でも、砂糖が入っているものって、
たいていカロリーが高いんですよね。
ケーキやクッキーはバターがたっぷりですし。
また、砂糖は中毒性が高いですので、
できれば砂糖は控えめにしたほうが良いんです。
砂糖は骨をスカスカにすることも
砂糖は肥満や虫歯、糖尿病につながるわけではありません。
砂糖を取りすぎると、
骨がスカスカになってしまう可能性があるんです。
なぜ砂糖を取りすぎると、
骨がスカスカになるのでしょうか?
砂糖を体内で分解するときは、
ビタミンB1やカルシウムが消費されます。
適正量の砂糖であれば、カルシウムが消費されても、
血中のカルシウムだけで補うことができるのですが、
あまりにも大量の砂糖を長期的に摂取すると、
血中カルシウムだけでは足らずに、
骨に貯蔵されているカルシウムを使わなければいけなくなります。
そうすると、
骨に貯蔵されているカルシウムがどんどん使われてしまい、
骨がスカスカになって骨粗しょう症になってしまうのです。
ただ、繰り返しますが、これは大量の砂糖を摂取した場合です。
通常量では、何の問題もありませんので安心してくださいね。
持久力を必要とする場合は砂糖は有益!
砂糖は、健康に悪いもの。
できるだけ摂取しないほうが良いもの
とされる傾向にありますが、
砂糖が有益な場合もあるんです。
ダイエットしたいなら、
飲み物は無糖のものを選ぶべきとされていますので、
最近は無糖のドリンクが増えていますよね。
でも、持久力を必要とする運動をする場合は、
砂糖が入った飲み物を選びましょう。
オランダで行われた研究では、
14人の自転車競技の選手に砂糖入りの飲料を飲んで
自転車を3時間運転してもらった場合と
水を飲んで自転車を運転してもらった場合の、
肝臓のグリコーゲン濃度と筋肉のグリコーゲン濃度を調べました。
その結果、水を飲んで自転車を運転した場合は、
運動後の肝臓グリコーゲン濃度、
筋肉グリコーゲン濃度はどちらも低下していたのに対し、
砂糖入りの飲料を飲んだ場合は、
運動前後で大きな違いは見られませんでした。
これは、砂糖が運動中に効率よくエネルギーとして使われ、
運動のパフォーマンスを維持したできた
ということの証明になります。
つまり、持久力を必要とする運動、
マラソンやサイクリング、水泳等をする場合は、
あえて砂糖入りの飲料を飲んだ方が、
運動のパフォーマンスが上がり、
良い成績を残すことができるということです。
砂糖の取りすぎは健康に悪いですが、
適正量なら問題ありませんし、ケースバイケースで、
あえて砂糖を取ったほうが良い場合もあるんですね。