虫歯で命を落とす?虫歯が原因で起こる病気や症状4つ!早目の治療が肝心です
虫歯が原因で敗血症に?
あなたは定期的に歯科を受診していますか?
歯が痛いのに放置していないでしょうか?
歯が痛いのに放置していると、思わぬ病気になったり、
最悪の場合は命を落とすこともあるんです。
虫歯はミュータンス菌という細菌が口腔内で繁殖し、
歯が溶けていく病気です。
歯が溶けてさらに虫歯が進行すると、
ミュータンス菌はあごの骨を溶かして血流に乗って、
全身に広がっていきます。
虫歯菌であるミュータンス菌が血流に乗って全身に広がると、
全身のいたるところで炎症を起こし、
敗血症になってしまうのです。
大げさだと思うかもしれませんが、
2014年にはイタリアのシチリア島で
18歳の女性が虫歯が原因の敗血症で亡くなっているんです。
虫歯を放置しておくと、
敗血症で命を落とすこともあるんですよ。
虫歯菌が脳や心臓に達することも
虫歯を放置しておくと、ミュータンス菌が
血流に乗って敗血症を引き起こすことがありますが、
敗血症を引き起こさなくても、脳や心臓に達して、
深刻な病気を引き起こすこともあります。
虫歯菌が脳に達すれば
脳炎や髄膜炎を引き起こす可能性がありますし、
心臓に達すれば心膜炎などの心疾患を
引き起こすこともあります。
脳や心臓で炎症が起これば、
命に関わることがあるのは容易に想像できますよね。
ですから、虫歯は絶対に放置してはいけないのです。
虫歯は耐え難い痛みを引き起こす?
虫歯は歯やあごの骨を溶かして血流に乗って
炎症を全身で起こしたり、
脳や心臓などの重要臓器で
炎症を起こす可能性があるとお話ししました。
では、「ミュータンス菌が血流に乗らなければ、
それほど怖いものではないのかも?」と思うかもしれませんが、
そんなことはありません。
もし、ミュータンス菌が歯の根元で繁殖するとどうなるでしょうか?
ミュータンス菌が狭い部分で繁殖し、そこで炎症を起こせば、
歯や顎の骨を強い力で圧迫することになりますので、
その部分の神経を圧迫して、激しい痛みを引き起こすんです。
この時の痛みは夜眠れないほどで、
鎮痛剤がほとんど効かないこともあり、
夜間救急に駆け込まなければいけない事態になることもあります。
虫歯で副鼻腔炎に
虫歯は副鼻腔炎を引き起こすこともあります。
上の歯で虫歯が起こり、それを放置していた場合、
歯の根元の部分で繁殖したミュータンス菌が副鼻腔へ移動し、
そこで炎症を引き起こすことがあります。
副鼻腔で炎症を起こせば、そこに膿がたまって、
副鼻腔を圧迫し、鼻や顔の痛みが出てきますし、
頭痛を引き起こすこともあります。
副鼻腔炎は通常は風邪や
アレルギー性鼻炎などが原因で起こる病気ですが、
虫歯が原因ということもあるんです。
虫歯が原因で起こる4つの病気や症状をご紹介しましたが、
虫歯がいかに怖いものかがお分かりいただけたと思います。
虫歯は早目の治療が肝心ですから、
歯石除去を兼ねて定期的に歯科を受診すると良いでしょう。