大量の汗をかくのはなぜ?大量の汗をかく原因となる病気5つとは
大量の汗=更年期障害
別に暑くないのになぜか大量の汗が止まらない、
周囲の人は涼しい顔をしているのに
自分だけ汗をかいているという人はいませんか?
1人だけ大量の汗をかいているという人は、
病気が原因の可能性があります。
大量に汗をかく病気を5つご紹介します。
大量の汗をかく病気の1つ目は、更年期障害です。
更年期障害は、
ホットフラッシュの症状を起こす人が多いですね。
ホットフラッシュとは、突然顔がカーッと赤くなり、
顔から汗を大量にかく状態です。
これは、更年期になって女性ホルモンが減少し、
自律神経のバランスが乱れたことで起こる症状と
言われています。
更年期は50歳前後に多いのですが、
更年期を過ぎてホルモンバランスが落ち着けば、
いつの間にか大量の汗をかくなどの更年期障害の症状は
消えていきます。
大量の汗=バセドウ病
大量の汗をかく病気の2つ目は、バセドウ病です。
バセドウ病とは、甲状腺機能が亢進した状態です。
甲状腺の機能が亢進すると、
甲状腺ホルモンが多量に作られます。
甲状腺ホルモンは全身の細胞に作用して、
代謝をアップさせる作用があります。
そのため、甲状腺ホルモンが多量の作られて、
分泌量が増えると、全身の代謝が上がるのです。
代謝が上がれば、体温が上がりますので、
大量の汗をかくようになります。
また、バセドウ病になると大量の汗をかくだけでなく、
動悸がしたり、どんなに食べても痩せてしまったり、
甲状腺が腫れたり(甲状腺腫)、
眼球突出などの症状が現れたりします。
大量の汗=自律神経の障害
大量の汗をかく病気の3つ目は、自律神経の障害です。
更年期障害のところでもお話しましたが、
自律神経のバランスが乱れると、
暑くないのに汗をかいてしまうのです。
交感神経と副交感神経からなる自律神経は、
汗をコントロールしている神経でもあります。
そのため、自律神経のバランスが乱れると、
汗をかく必要がないのにも関わらず、
大量に汗をかいてしまうのです。
また、自律神経のバランスが乱れると、
大量に汗をかく人もいますが、
逆に汗を全くかけなくなってしまう場合もあります。
自律神経のバランスが乱れる自律神経失調症は、
頭痛やめまい、不眠、倦怠感などの症状が現れることが多いので、
これらの症状と共に大量の汗をかいている人は、
生活習慣を見直して、規則正しい生活をし、
ストレスを発散するなど自律神経のバランスを
整えるようにしましょう。
大量の汗=糖尿病
大量の汗をかく場合は、糖尿病の可能性もあります。
糖尿病の合併症の1つに神経障害があります。
血糖値が高いことで、神経を傷つけてしまうのです。
この神経障害が自律神経に起こると、
当然ながら自律神経が上手く働かなくなります。
つまり、自律神経のバランスが乱れた状態になるのです。
自律神経のバランスが乱れると、
大量の汗をかきやすくなるのは、先ほど説明した通りです。
ですから、糖尿病になると大量の汗をかいてしまうのです。
糖尿病の患者さんは、
汗で体温をコントロールしにくいので、
熱中症になりやすいですから、注意が必要です。
大量の汗=多汗症
大量の汗をかく病気、最後は多汗症です。
多汗症は脇の下に汗をかく腋窩多汗症や
手のひらに汗をかく手掌多汗症、
頭皮や顔に汗をかく頭部・顔面多汗症、
足の裏に汗をかく足蹠多汗症、
手のひらと足の裏の両方に汗をかく掌蹠多汗症の
5つに分類できます。
多汗症は大量の汗をかく以外には、
特に命に関わるような症状は出ませんが、
1人で汗をかいているのが恥ずかしいなど
QOLを大きく左右するものですので、
皮膚科や形成外科(美容外科)で
治療を受けるようにしましょう。