医療用大麻は認可されるべき?それともやっぱり危険?医療用大麻について知りましょう
医療用大麻とは何だろう?
近年、日本で医療大麻を
認めるべきかどうかの論争が続いています。
皆さんご存知だと思いますが、
現在の日本では医療用大麻の使用は認められていません。
法律で禁じられています。
これが、大前提です。
まずは、大麻について説明します。
大麻は日本では違法薬物として取り扱われていて、
依存性があることがわかっています。
大麻は多幸感をもたらし、不安を軽減する作用があり、
心理的な依存はありますが、
その依存性はタバコやアルコール、
そのほかの「麻薬」と言われるものよりは
低いとされています。
そして、その大麻は治療薬として用いることで、
有効に使用できるとしたものが医療用大麻です。
医療用大麻はアメリカやカナダ、イギリス、スペイン、
オランダ、ベルギー、フィンランドなどで用いられています。
依存性は低い、そして世界で医療用大麻として
その有効性が確認されているなら、
日本でも医療用大麻を導入すべきではないのかという議論が
進んでいるのです。
医療用大麻の効能は?
世界各国で承認され、有効性が確認されている医療用大麻は、
一体どんな効能があるのでしょうか?
医療用大麻は、がん抑制作用があることが確認されています。
脳腫瘍や乳がん、
肺がん、悪性リンパ腫などの進行を抑えてくれます。
また、末期がんの食欲増進効果や
痛みの軽減にも用いられているんです。
このほか、眼圧を下げる効果があるので、
緑内障の治療にも効果があることがわかっています。
特に、がんの鎮痛効果は高い効果が確認されていて、
非ステロイド系鎮痛薬はもちろん、
麻薬(オピオイド系鎮痛薬)も効かない痛みでも、
医療用大麻は効果があるという報告も多数あるんです。
医療用大麻のメリット
医療用大麻の効能を説明しましたが、これらの効能を見て、
治療薬としての有用性に驚いた人も
多いのではないでしょうか?
このほか、医療用大麻は副作用が少なく、
安価に製造ができ、たくさんの疾患に効果があることです。
また、今までは治療法がなかった人でも、
医療用大麻で効果が期待できることもあるんです。
医療用大麻はがんや緑内障、鎮痛作用以外にも、
HIVやアルツハイマー病、うつ病、てんかん、
パーキンソン病など250種類の疾患に
効果があるとされているんです。
ただ、現在の日本では医療用大麻の使用は
認められていません。
また、日本以外の国でも医療用大麻を
認めていないところがたくさんあります。
医療用大麻を認めてしまったら、
医療目的ではなく嗜好目的で
大麻を使おうとする人が増えて、
薬物汚染が広がる可能性があるからです。
医療用大麻の効能だけ見ると、
なぜ法律で禁じられているのか
わからないほどの効能があるのですが、
社会全体を考えると、デメリットも大きいのです。
今後、医療用大麻が日本でどうなっていくのか注目ですね。