家電の近くにいると体調不良に?電磁波過敏症を知りましょう。
電磁波過敏症とは?
電磁波過敏症という病気を知っていますか?
電磁波過敏症とは、電磁波に体が過敏に反応してしまって、
様々な体調不良を起こす病気です。
電磁波は身の回りの家電製品から微量に出ている物です。
テレビや携帯電話、パソコン、
その他の家電製品、送電線、蛍光灯など、
電磁波は様々なものから出ています。
この家電から出ている電磁波を長時間浴びていると、
体調不良を起こしてしまうのです。
ただ、電磁波過敏症は、
きちんと疾患として認められているわけではありません。
非常に、微妙な立ち位置にある疾患なのです。
電磁波にさらされることで、
体調不良になる人は確かにいます。
ただ、WHOは様々な実験の結果から、
電磁界とは関係ない環境因子やストレス、
電磁波を恐れるストレス反応が原因で
電磁波過敏症が起こるのではないかとしているんです。
つまり、日常生活内での電磁波が、
実際に健康に悪影響を及ぼすことはないけれど、
電磁波を恐れるストレスや、
そのほかの日常生活内でのストレスが原因で、
電磁波過敏症が起こっているのではないか
ということですね。
電磁波過敏症の症状
電磁波過敏症の症状を見ていきましょう。
日常生活内で家電から出ている電磁波は、
ごく微量ですので、人体に影響はないとされていますが、
もし電磁波の量が多くなると、
体内で誘導電流が起こります。
そのため、身体に電気が流れているような
「ピリピリ」や「チクチク」などの症状が現れます。
電磁波過敏症は、電磁波に対して過敏になるので、
通常なら何の症状も起こらない程度のごく微量の電磁波でも、
「ピリピリ」や「チクチク」といった症状が現れるのです。
そのほか、皮膚では発疹や発赤、
カーッと熱くなるような灼熱感が出たり、
皮膚症状以外では、頭痛や疲労、睡眠障害、筋肉痛、
集中力の低下、めまい、吐き気、
動悸などの全身症状が現れるのです。
電磁波過敏症かもしれないと思ったら?
電磁波過敏症は、科学的に電磁波が健康に悪影響を
及ぼしているとは認められていません。
でも、本人は電磁波を出す家電等の近くにいると、
体調が悪くなってしまいます。
電磁波過敏症の人は、
「科学的に認められていないから、気のせいでしょう」
と周囲の人から誤解を受けることもあります。
でも、辛い症状が出ているのは、
まぎれもない事実なんです。
早稲田大学応用脳科学研究所の研究グループによると、
電磁波過敏症の症状を訴える人は、
日本人の3.0~4.6%いるとされていますので、
決して珍しい病気ではありません。
電磁波過敏症のような症状が現れたら、
心療内科を受診してみましょう。
心療内科は心身症を扱う診療科ですので、
電磁波過敏症の患者さんにおすすめの診療科になります。
電磁波過敏症の患者さんは確実にいるものの、
科学的に認められている疾患ではないので、
研究がなかなか進んでいないのが現状ですが、
今後少しずつ、研究が進み、
予防法・治療法が確立されるのを待ちたいですね。