「女性は男性よりも痛みに強い」ではなく、「母は男性よりも痛みに強い」というのが本当だ!
女性は男性よりも痛みに強いとは真実なのか?
まことしやかに世間に流れている情報には、
根拠の怪しいものも少なくありません。
ほとんど疑われる事なく信じられている
「女性は男性よりも痛みに強い」
という情報もその一つです。
一説には、激痛を伴う妊娠の苦痛に耐える為に
女性は痛みに強いと言われていますが、
計測しようもない痛みに関する事です。
それは、迷信なのではないか?
それを検証する為にディスカバリーチャンネルの
人気番組が定説に挑戦しました。
ディスカバリーチャンネル「怪しい伝説」が氷水で「痛み」を調査!
ディスカバリーチャンネルの人気番組「怪しい伝説」が、
女性は男性より痛みに強いという定説に挑戦しました。
まず、痛みを与える方法については、
色々検討した所、
氷水を使うという方法に決定しました。
実験はいたってシンプルにして、単純明快。
ほぼ0℃の氷水に指を広げた状態で手を突っ込み
耐えきれなくなって、
手を氷水から出した段階で終了になります。
安全の為に、ストップウォッチ計測は
最大でも3分で打ち切る事にし、
万一の為に医療スタッフも配置して準備も整いました。
なんだか、探偵ナイトスクープ的なノリですけど、
ともあれ、このように実験はスタートしました。
男女10人ずつが我慢大会に挑戦、結果は女性が勝利
男女10名ずつの
健康な被験者を集めていよいよ実験スタート!
ただ、男女の対抗心で、
実験結果がブレる事を防ぐ為に、
比較実験である事は被験者には隠した上で
実験は開始されました。
1人目の女性は、いきなり計測リミットの3分をマーク、
一方の男性1人目は、氷水を手に突っ込んだ直後から
表情を歪め、たった45秒で降参してしまいました。
やはり、男性は女性より痛みに軟弱なのでしょうか?
全員の計測が終わった所で
女性の平均耐久時間は100・4秒、
男性の平均は84.3秒
という結果になりました。
これにより、女性は男性より痛みに強い
という定説が裏付けられたという結果なのでしょうか?
正確には女性ではなく、出産を経験した女性が痛みに強い
しかし、実験結果を再検討して見ると、
違う側面が浮かび上がって来ました。
それは、出産を経験した女性の平均耐久時間が
124秒と男性の1・5倍に到達している一方、
出産経験の無い女性の平均は73.8秒と
男性平均の84.3秒よりも下回る
という結果になったのです。
定説は変更された!女性ではなく、「母は男性よりも痛みに強い」
この事から、従来言われている女性は
男性より痛みに強いという定説は少し修正され、
「母は男性より痛みに強い」が定説になりました。
女性は、最初から男性よりも痛みに強いのではなく、
出産を経験し母になる事で痛みに強くなるのです。
3分間もの間、氷水に手を突っ込んで、
もう3分経ったの?とコメントした女性は、
「麻酔なしで、3人の子供を出産したわ。
10段階で言えば10の痛さね」
と涼しい顔をしていたそうです。
男性が痛みを我慢する時間を持続させる方法とは
悪あがきのようですが、
男性でも氷水の中で痛みを我慢して
耐久時間を持続する方法が発見されています。
それは、単純な方法で、
氷水に手を突っ込んでいる間、とても放送
できないような汚い言葉を叫びながら耐える事。
この方法によって、耐久時間が30%程度は
UPするのだそうですが、
それでも出産経験女性には及びません。
出産していなくても、赤ちゃんの側にいるだけで女性の脳は活性化する?
アメリカのリッチモンド大学の研究によると、
マウスを使った実験により、
出産を経験したマウスはストレスに強くなり、
記憶力が上昇し、
空間認識能力にも優れた能力を発揮したそうです。
これは、女性ホルモンであるエストロゲンと
オキシトシンというホルモンの上昇によるもので、
人間の女性でも同じ事が起きるそうです。
また、出産していなくても女性は、
赤ちゃんの側にいるだけで
脳が活性化するという実験結果もあります。
逆に、男性の場合には、赤ちゃんの側にいても、
ほとんど脳細胞に変化はないそうです。