頭を使うとダイエットになる?脳が一日に消費するカロリーと脳の秘密
実は、スーパー大食漢、私たちの脳
体重の2%の重さしかない、私たちの脳みそ。
しかし、この脳みそが大変な大食いだという事実をごぞんじですか?
実は、脳は私たちが全身で使っているエネルギーの20%にあたる
400KCalを単体で消費しています。
体重の2%しかない脳が、一日に消費するカロリーの5分の1を
消費しているって意外ですよね?
それでも省エネな私たちの脳、電気代なら月300円とアプリ並!
そんな大喰らいの脳みそですが、それでもそのカロリーを
電気代に直してみると、意外や意外、寝る時につける常夜灯4つ分
程度の電力だそうです。
これなら月額でも300円程度で動いている計算です。
300円なら、並のアプリケーション以下の値段ですよね。
もし、人間の脳と同じような機能を持つ人工知能を造ったら、
電気代は月額300円では済まないでしょう。
それに、ネット検索機能を付けたパソコンなら、月の利用料は
4000円以上ですから脳はその点では省エネ器官とも言えるのです。
コンピューターと人間の脳の違い
人間の知能に限りなく近づき、分野ではそれを超える能力を
持っているコンピューター。
では、人間の知能とコンピューターではどのような違いが
あるのでしょうか?
一番に上げられる違いは、コンピューターの記憶は完全に
整理されているという点です。
パソコンの場合は、特定のキーワードを打ち込めば
一秒も掛からないで、適切な解答を提示してくれます。
一方の人間では、そうはいきません。
人間の脳は、よくも悪くもあいまいに出来ていて、
一回で正解を検索できるとは限りません。
これで考えると、検索エンジンとしての能力は、
人間はコンピューターに遠く及ばないのです。
あいまいである事が想像力につながる、人間の脳の特徴
しかし、あいまいであるという事が、
人類の文明を創造してきたという側面も存在します。
人間の脳はモノを考える時に、その事に関連する多くの事を
引っ張りだして来ます。
その点では脳は整理整頓下手なのです。
ですが、引っ張りだされた記憶は複雑につながり、今までに
なかったものを産み出したりもします。
それが、人間の脳に備わった想像力や空想力の産物で、
コンピューターには出来ない事なのだそうです。
例えば、コンピューターに、「馬」と「翼」を個別に検索させれば、
馬と翼に関するくわしい情報を出してくる事は出来ます。
しかし、この二つのキーワードを組み合わせてペガサスを創造する事は、
コンピューターには出来ないのです。
脳の大きさと頭の良さは無関係
私たちは、思いこみとして脳の容量が大きい人は、賢いと思っていますよね?
ましてや歴史に残るような偉人の脳なら、取り分けて大きいに違いないと・・
でも、それは必ずしも当たっているわけではないようです。
例えば、20世紀最大の頭脳と呼ばれるアインシュタインの脳の容量は、
1230ccと一般的な成人の脳の1300~1400ccを下回っています。
ノーベル文学賞を受賞したアナトール・フランスの脳はさらに小さく、
1017ccしかありません。
一方で、ロシアの作家ツルゲーネフの脳の容量は、2012ccと
アナトール・フランスの倍程の大きさがあります。
アインシュタインもアナトール・フランスも比較的に高齢で亡くなり、
脳が縮んでいたという考えもありますが、それでもアルツハイマーのような
症状が出ていたわけではないので、脳がそこまで極端に縮んだとは言えません。
IQ検査が流行しなくなった理由
一時期、人間の賢さを計る方法としてIQ検査の方法がありましたが、
これでも簡単に賢さを計る方法には使えませんでした。
それにこのような知能算定方法は過剰になりやすく、人種差別のような
人間を選別する基準にもされる危険があります。
それで近年はあまり用いられる事が無くなったとの事です。