炭水化物ダイエットの草分け!?西郷隆盛。ダイエットの為にウサギ狩りをしていた!
会った人により、外見が違う不可思議な人物、西郷隆盛
維新の三傑の一人で、今も西郷どんの愛称で
親しまれている西郷隆盛は、
今もなお、写真が見つからず、顔が謎の人物です。
現在残っているのは、全て肖像画で、それも、
似ていると言われた甥の大山巌と弟の西郷従道の顔を元に
モンタージュしたものです。
それに西郷の印象も、会った人間によって違います。
ある人は太っていた、と言い、ある人は痩せていたといい、
また、別の人は、中肉中背だったという人までいます。
成人病寸前になってしまった西郷どん
西郷は、身長170cmと当時としては大柄な人でした。
豪快な風貌に似合わず、酒が飲めず、
代わりに甘いものが大好きでした。
大好物は、豚のアバラ肉の煮物のような、
こってりしたものが多く、
肥満体になる要素は十分にありました。
しかし、若い頃の彼は、主君、島津斉彬の命令で
全国を動きまわっていたので、肥満体になる暇は
なかったのです。
ですが、倒幕運動が本格化してくると、西郷は管理職になり
動く事が無くなります。
この頃から、彼は肥満し始めるのです。
そして明治に入る頃には、西郷の体重は、
とうとう100kgの大台に乗りました。
この頃の西郷は、太りすぎて馬にも乗れず、
股ズレの痛みに耐えながら、ふうふう歩いていたと伝わります。
ドイツ人医師、ホフマンに教えられた炭水化物抜きダイエット
明治政府は、西洋文明を吸収する為に、
多くの外国人を雇用しました。
いわゆるお雇い外国人です。
40歳を超えた西郷は、胸の痛みを訴えるようになり、
ドイツ人医師、ホフマンの診断を受けます。
ホフマンは、栄養学の草分けと言われる優秀な医師でした。
西郷を診断した彼は、これを肥満体と診断します。
このままでは、命にも関わると言われた西郷は、
ホフマンのアドバイスを入れて、ダイエットを実践します。
恐らく、日本史上、最初にダイエットをしたのは、
西郷であったろうと思います。
炭水化物を抑え、よく運動をする事。ホフマンの助言を死ぬまで守った西郷
ホフマンは、西郷の食生活を聞いて、炭水化物を減らし、
運動をよく行うように助言しました。
実は、炭水化物は、体内に入るとエネルギーに
変わりやすい反面で、すぐに脂質に変化してしまいます。
そこで、ホフマンは炭水化物を減らして、運動をし、
脂肪を落とすように助言を加えたのです。
西郷は、その助言で、ウサギ狩りをする事にしました。
薩摩犬のツンを連れて、毎日10キロの山歩きをしたと言います。
そう、上野公園の銅像の西郷さんは、まさに、
ダイエットの為にウサギ狩りを開始した時の姿なのです。
西郷のウサギ狩りは、薩摩に帰ってからも続きました。
そして明治10年に西南の役で戦死するまで継続されるのです。
このように西郷は、その人生で肥満の時期と
痩せていた時期があるので、見た人によっても印象が違うのです。