夏バテには栄養豊富な「鰻(うなぎ)」が効果的!夏は鰻を食べて乗り切りましょう。
栄養豊富な鰻(うなぎ)
日本では昔から、鰻(うなぎ)は夏バテ防止に
効果のある食べ物とされてきました。
土用の丑の日に鰻を食べる習慣があるのは、
夏バテ防止になるからですね。
鰻に夏バテ防止効果がある理由は、
栄養が豊富だからです。
鰻に含まれている栄養分は、
ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、
ビタミンB12、葉酸、ビタミンD、ビタミンE、
カルシウム、鉄分、亜鉛、DHA、EPAなどがあります。
特に、ビタミンA(卵の6倍)、
ビタミンB1(牛乳の25倍)、ビタミンB2(牛乳の5倍)、
カルシウム(牛乳の1.5倍)は豊富です。
ビタミンA、ビタミンB1は、
鰻100gで1日分の摂取量を補えますし、
ビタミンB2は1日の摂取量の半分、
カルシウムは1日の摂取量の4分の1を補うことができます。
なぜ夏バテに効果があるのか?
上記のように、鰻は栄養豊富な食材ですが、
なぜ夏バテ防止に効果があるのでしょう?
ビタミンAは、粘膜を強化して病原菌の進入を防ぎ、
皮膚の代謝を高める効果があります。
そのため、胃を守り、夏風邪を予防してくれるのです。
またビタミンB1は、疲労回復の効果がありますので、
体力が落ちる夏には必要不可欠な栄養素と言えるでしょう。
鰻は脂分が多い食材ですが、
その脂分はEPAとDHAという良質の脂分であり、
コレステロールを下げ、
血液をサラサラにする効果がありますので、
脂分が多くても食べやすいんです。
その他の栄養分も、
健康維持や健康増進には欠かせないものですので、
鰻は夏バテ予防に効果があるんですね。
鰻の食べ合わせ
昔から、鰻と梅干しは一緒に食べてはいけない、
食べ合わせの悪いものと言われてきました。
実際は、どうなのでしょう?
鰻は脂分が多く、梅干しは酸味が強い食材です。
この脂分と酸味の成分を一緒に食べると、
互いに刺激し合って、
消化不良を起こすことがあるようです。
でも、医学的には、消化不良を起こすことはあっても、
それほど強いものではないということですので、
鰻と梅干しは「一緒に食べてはいけない」というものでは
ないようです。
むしろ、鰻も梅干しもご飯が進む食材ですので、
「食べすぎで消化不良を起こすのでは?」
とも言われています。
梅干しには、クエン酸が豊富に含まれています。
クエン酸には、高い疲労回復効果がありますので、
夏バテに良い食材のひとつです。
そのため、鰻も梅干しも食べ過ぎず、
適量を守って食べれば、一緒に食べても問題なく、
夏バテに効果的と言えるでしょう。
また、鰻は栄養豊富な食材ですが、
ビタミンCが含まれていません。
ビタミンCも夏バテ予防に必要な栄養素ですので、
鰻と一緒に野菜や果物を食べれば、
完全な夏バテ防止食となりますよ。