インターネットの使い過ぎで不健康に?インターネット依存症とは?
インターネット依存症とは
最近は、スマートフォンは1人1台、
パソコンは一家に1台以上が当たり前になっていて、
インターネットが非常に身近になっていますよね。
「1日1回もインターネットもメールもしない」という人は
ほとんどいないのではないでしょうか?
インターネットは、とても便利な物ですし、
優れたコミュニケーションツールですが、
最近はインターネット依存症になる人が急増しているのです。
インターネット依存症とは、日常生活に影響を及ぼすほど、
インターネットに過度に依存した状態のことで、
「常にインターネットのことを考えてしまう」、
「インターネットをしないとイライラして、
情緒不安定になる」、
「自分の意思では、利用をコントロールできない」などです。
インターネット依存の中高生が急増
厚生労働省の調査によると、
インターネットへの依存性が極めて高く、
「病的使用」とされた中高生は8.1%にも
上ることがわかりました。
これは、2012年10月~2013年3月に
全国の中学・高校の計264校を通じて行った
調査でわかったもので、
この調査からインターネットの病的使用状態
(ネット依存症)にある中高生は、
全国で約51万8000人になると推計されます。
また、1日5時間以上インターネットを利用するのは、
中学生男子で8.9%、女子で9.2%、
高校生男子で13.8%、女子で15.2%もいます。
インターネット依存症の影響
上記の厚生労働省の調査では、
インターネットへの依存性が高い人の約6割が、
睡眠不足や中途覚醒など睡眠障害の症状が
出ていることがわかっています。
インターネット依存症になると、
睡眠障害以外にも情緒不安定や抑うつ症状、
思考能力の低下、視力低下、頭痛、倦怠感、
肩こりなどの症状が出てくると考えられます。
また、睡眠障害から、「朝起きられない」、
「午前中は調子が悪い」など、
社会生活に影響を及ぼすこともあるんです。
また、成長期の中高生の場合、低栄養になったり、
筋力低下や骨粗しょう症などのリスクも高くなります。
インターネット依存症にならないために
インターネット依存症の中高生の割合は、
成人に比べて4倍と言われています。
中高生のほうが、成人よりも
インターネットにのめりこみやすいんですね。
最近は、このインターネット依存症患者が
増加してきていることを受けて、
ネット依存専門外来を開設した病院も出てきました。
中高生が重度のインターネット依存症にならないためには
家族の協力が必要不可欠です。
「インターネットの利用時間を決めておくこと」、
「インターネットの怖さを伝えること」、
「家族団らんの時間を持ち、
インターネットから離れる時間を作ること」等が
インターネット依存症予防には有効な対策です。
正しく使用すれば、
インターネットは非常に便利な物ですが、
インターネット依存症になり、不健康になってしまったら
インターネットは「害」でしかありません。
インターネットは、正しく健康的に使いたいものですね。