飲みすぎによる体へのダメージをご存知ですか?お酒と上手につきあっていくことが必要です
年末年始は体の負担が増える時期
年末年始は、
食べ過ぎたり飲みすぎたりすることが多い時期です。
忘年会などの宴会の席は楽しいですが、
節度をもって飲み食いしないと、体はダメージを受けてしまい
後々後悔することになりかねなせん。
お酒と上手につきあっていくことが必要になってきます。
お酒により受けるダメージ
宴会といえばお酒ですが、
飲みすぎると吐き気をもよおしたりしてしまいますね。
これは、アルコールが直接作用しているのではなく、
アルコールが肝臓で分配される時に変化する
アセトアルデヒドの作用に
「嘔吐中枢の刺激」というものがあり、
その影響で吐き気をもよおしてしまいます。
アルコール度数が高いお酒は、
低いお酒よりも食道や胃にダメージを与えやすくなります。
度数の高いお酒を飲むときに
喉が熱くなる感じがすることがあると思いますが、
そのときに、ダメージを与えてしまっていると思われます。
胃はアルコール度数が高いお酒で
多少のダメージは受けますが、胃を通り抜けたあとは、
戻ってくることがないあので、
すぐダメージを受けた部分は修復されます。
しかし、食道は、嘔吐をしてしまった場合、
この一度ダメージを受けてしまった食道に
胃液により再びダメージを与えられることになります。
胃液はタンパク質を溶かす力を持っているので、
食道の粘膜も少し溶けてしまうのです。
水や牛乳を飲むなどして、
食道についた胃液を洗い流してあげると
受けるダメージを減らすことができます。
しかし、それだけでは終わらない場合があります。
嘔吐時に血が混じっていた場合は、
食道からの出血の可能性があります。
「マロリーワイス症候群」という名前がついている病気で
放っておくと、食道が裂けてしまい、
最悪命の危険まであるというものです。
繰り返し出血が確認できる場合は、病院へ行きましょう。
望ましいお酒の飲み方
では、どのようなお酒の飲み方が
望ましいといえるのでしょうか?
食道へのダメージを防ぐためには、
嘔吐をしないように飲むことが必要になってきます。
先に述べたように、
嘔吐の原因はアルコールが分解されたあとの
アセトアルデヒドの作用にありますので、
このアセトアルデヒドの発生を
緩やかにすることが必要になります。
つまり、急激にたくさんのアルコールを
摂取しないことです。
ペースはゆっくりと、可能であれば、
途中でソフトドリンクを挟むなどしても
いいかもしれません。
そのように自分自身でコントロールしていくことで、
体調不良を防ぐことができ、
食道へのダメージも少なくて済むのです。