深夜に突然の痛みで目が覚める!足がつるってどういうこと?メカニズムは?
「足がつる」メカニズムは?
熟睡していたのに、深夜に突然足がつって、
ふくらはぎに強い痛みを感じて飛び起きた
という経験はありませんか?
寝ているときに足がつると、
その時に痛みを感じるだけでなく、
翌朝まで痛みが残っていることがあり、
不快な気持ちで目が覚めますよね。
また、運動中に足がつったことがある人も
いると思います。
「足がつる」という現象は、
一体どういうメカニズムで起こっているのでしょう?
「足がつる」という症状は、筋肉痙攣の一種で、
足の筋肉が突然収縮・痙攣することで、
筋肉が固まってしまい、強い痛みが生じることです。
専門用語では「有痛性筋痙攣」と言います。
この有痛性筋痙攣は、
ふくらはぎの筋肉に起こることが最も多く、
ふくらはぎがつることは「こむら返り」と
呼ばれています。
ふくらはぎのほかにも、
足の外側にあるひらめ筋や太もも、
首の後ろの筋肉がつることもあります。
足がつる原因は?
足がつる原因は、栄養素や水分の不足です。
ナトリウムやカリウム、
マグネシウム、カルシウムなど筋肉に関わる
ミネラル分が不足していると、
筋肉や神経が興奮しやすくなるため、
足がつりやすくなります。
また、体内の水分が不足すると、
ミネラルのバランスが崩れますので、
足がつりやすくなります。
また、筋肉が疲労することも
足がつる原因のひとつです。
筋肉が疲労すると、乳酸がたまります。
乳酸は、「筋肉をこれ以上伸ばしてはいけない」と
脳に伝達する機能を低下させますので、
筋肉に異常が起きやすくなるのです。
このほかに、
脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアでも足がつりますし、
糖尿病や肝臓の病気が原因の場合もあります。
さらに、脳腫瘍や脳梗塞の
前触れである可能性もありますので、
頻繁に足がつるようであれば、
一度医療機関を受診するようにしましょう。
足がつったときの対処法
足がつった時は、つった部分の筋肉を
ゆっくり伸ばすようにしましょう。
ふくらはぎがつった場合は、足の指をつかんで、
つま先が頭のほうに向くように伸ばしていきましょう。
痛みが和らいだら、
ふくらはぎやその周囲の筋肉や腱をマッサージすると、
痛みが残りにくくなります。
予防法は、まず食生活を見直すことです。
食生活が乱れていると、ミネラルが不足したり、
ミネラルバランスが崩れてしまい、
足がつりやすくなります。
栄養のバランスの取れた食事を心がけましょう。
また。運動する時は、運動前に入念にストレッチを行い
十分に水分補給をすると足がつりにくくなります。
運動後も、筋肉の疲労を残さないように、
ストレッチをしておくと良いでしょう。