花粉症対策は、着るものや洗濯方法にも注意が必要です。花粉を室内に持ち込まない事が大切です
今年の花粉の飛散量
1月31日に環境省は、
今春のスギとヒノキの花粉飛散予測を発表しました。
それによると、昨年の飛散量が多かったために、
北海道や西日本の一部を除いて、
今年は例年よりも少ないと予想しています。
飛散量は、東北から近畿は例年の30~80%、
北陸と東海では40%以下程度になると
見込まれています。
飛散のピークは、
九州から関東は2月下旬から3月上旬、
北陸は3月中旬、
東北は3月下旬から4月上旬となりそうです。
花粉症のメカニズム
なぜ花粉が飛ぶと、目のかゆみや鼻水、鼻づまり、
くしゃみなどの症状が出るのでしょう?
花粉が体内に入ると、免疫システムに
「異物」とみなされて排除しようとします。
そして、今後同じものが体内に侵入してきたとき、
すぐに排除できるようIgE抗体を作ります。
体内にIgE抗体が作られた後に、
花粉が再び体内に入ると、
ヒスタミンなどの化学物質が分泌され、
花粉を体外に排除します。
排除するために、
涙や鼻水を出して洗い流そうとしたり、
くしゃみで吹き飛ばしたりするんです。
目や鼻がかゆくなるのは、
かゆみを起こす原因物質であるヒスタミンが
花粉を排除する過程で分泌されるからですね。
花粉症の時期は洋服に注意
花粉症対策として、マスクやメガネ、
空気清浄機などを活用している人は多いと思いますが、
盲点なのが洋服です。
花粉飛散のピーク時に、
外を1時間歩くと数万個の花粉が
洋服に付着すると言われています。
洋服に花粉が付いたまま室内に入ると、
室内にも花粉が入り込み、
症状が悪化する原因になります。
また、洗濯物を外に干したり、布団を干しても、
花粉が付着して室内に入り込む原因になりますので、
花粉の飛散時期は注意が必要です。
花粉を室内に持ち込まないために
花粉を室内に持ち込まないためには、
まず外出から帰ったら、
玄関前で服を隅々まで払って、
花粉を落としてから室内に入るようにしましょう。
また、室内に入ったら、粘着クリーナーで
洋服の花粉を取り除くことも有効です。
また、洋服の素材にも注意しましょう。
ウールや化学繊維のものは、静電気を起こしやすく、
花粉が付きやすいですので、
ナイロンなどツルっとした素材のものを選ぶと、
花粉も付きにくく、落としやすいと思います。
それに加えて、衣類用の静電気防止スプレーなどを
利用すると良いでしょう。
さらに、花粉の飛散時期は洗濯物は室内干しに、
布団は布団乾燥機を使うようにしましょう。
最近は、室内干しでも
嫌な臭いを防いでくれる洗剤も多いですので、
そういうものを使って、
室内に花粉を持ち込まないように工夫しましょう。
花粉は目に見えないほど小さいものですので、
いつの間にか室内に入り込んでいて、
花粉症の症状を悪化させます。
花粉症対策のために、
細かいところまで気をつけて
日常生活を送っていきましょう。