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スポーツをしていると貧血になるのはなぜ?スポーツ貧血について知りましょう。




スポーツ貧血とは?

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貧血には、鉄欠乏性貧血や溶血性貧血、
再生不良性貧血などがありますが、
スポーツ貧血という貧血を知っていますか?

スポーツ貧血は、鉄欠乏性貧血に
溶血性貧血が加わったタイプの貧血です。

スポーツ貧血は、長距離走やバスケットボール、
バレーボールをしている人が陥りやすい貧血です。

「スポーツ」というと、
健康的なイメージがありますよね。

特に、長距離走やバスケットボールは
持久力が必要となるスポーツですので、
心肺機能が鍛えられて、
貧血とは無縁になりそうな気がしませんか?

でも、長距離走やバスケットボールをしていると、
貧血になりやすくなるんです。

なぜ、スポーツをしていると
貧血になってしまうのでしょう?

それは、自分の赤血球を自分で踏み潰してしまうからです。

長距離走やバスケットボール、
バレーボールなどのスポーツは、長時間走ったり、
ジャンプを繰り返しますので、
どうしても足の裏に衝撃が加わります。

その衝撃で、自分の赤血球を踏み潰してしまい、
赤血球が破壊されて貧血になるんです。

特に、体内の深部体温が上がると、
赤血球の膜が壊れやすくなりますので、
高温多湿の環境での運動は気をつけなければいけません。

スポーツ貧血は、
女性は男性の3倍も発症するリスクが高いと言われています。

もともと女性は男性よりも
鉄欠乏性貧血になりやすいからですね。

また、成人のスポーツ選手よりも、
部活に力を入れている中高生に起こりやすいんです。

氷を食べたがるのがサイン

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スポーツ貧血になると、一般的な貧血の症状と同じように、
疲れやすくなったり、食欲不振や全身倦怠感、
頭痛、動悸、息切れなどの症状が現れます。

スポーツ貧血になると、上記のような症状が現れる前に、
無性に氷を食べたくなる氷食症になることがあります。

氷食症は、鉄欠乏性貧血の前段階で起こることが多く、
「体内の鉄分が減ってきた状態=鉄欠乏症」
であるサインです。

必ずしも全員が氷食症になるわけではありませんが、
スポーツ貧血の初期のサインとして覚えとくと良いでしょう。

スポーツ貧血の対策は?

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スポーツ貧血にならないためには、
どうすれば良いのでしょう?

まずは、赤血球の膜が壊れやすくなる
高温多湿での運動は止めましょう。

ただ、個人の趣味として運動している場合は、
この対策を実行することができるのですが、
中高生の部活だとスポーツ貧血が心配だから、
自分だけ部活を休むということはできないんですよね。

そういう時は、まずシューズに気をつけましょう。

クッション性の高いものを選ぶと、
足の裏への衝撃を和らげることができますので、
スポーツ貧血を予防することができます。

また、食生活も重要です。

栄養のバランスが取れている食事をするのはもちろんですが、
鉄分豊富な食材を積極的に使うと良いでしょう。

特に、女性はスポーツをしていなくても
鉄欠乏性貧血になりやすいので、
食生活には十分に配慮する必要があります。

もし、氷を無性に食べたくなったり、
疲れやすくなるなどの症状が現れた場合は、
早めに医療機関を受診してください。

初期であれば、鉄剤を服用するだけで、すぐに回復します。





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2014年10月17日 | カテゴリー:運動

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