救急車はどんな時に呼べばよい?救急車を呼ぶ基準を知りましょう。
救急車出動件数は年々増加傾向
全国で1年間に救急車が
何回くらい出動しているか知っていますか?
平成26年3月に総務省が発表した平成25年の救急出動件数は、
全国で591万5956件で、
搬送人員は534万2427人となっています。
約591万6000件、
これは驚くほど多い数字だと思いませんか?
1日当たり1万6200件にもなります。
そして、日本の人口は約1億2700万人です。
これを出動件数で割ると、1年間のうちに
21人に1人が救急車を要請していることになります。
そして、平成22年から4年連続で過去最高を記録しているんです。
そして、平成15年の出動件数は約483万件でした。
10年間で100万件も増加しているのです。
この増加の原因は、高齢者の増加もありますが、
救急車をタクシー代わりに使うなどの
適正とは言えない使用が増えたことも原因と考えられています。
救急車を呼ぶ時の基準
でも、実際に急病になった時に、
救急車を呼んでいいのかどうか迷いますね。
「大げさ」と思われて
タクシー代わりに使ったと言われても嫌ですし
でも本当に重症だったら、
一刻も早く病院へ運ばなくてはいけません。
救急車を呼ぶ時の大まかな基準、
ためらわずに救急車を呼ぶべき症状を知っておきましょう。
頭=突然の激しい頭痛、突然の高熱、立てないほどのふらつき
顔=顔半分が動きにくい、しびれる、ろれつが回らない、
視野が欠ける、背中や胸=突然の激痛、呼吸困難、
胸の中心部が締め付けられるように痛む、
腹=突然の激しい腹痛、吐血、下血、手足=突然の痺れ、麻痺
そのほか、意識障害や痙攣が起こった場合も、
重大な病気の可能性がありますので、
119番で救急車を要請しましょう。
迷った時は救急相談窓口へ電話
それでも、救急車を呼ぶべきか、
自分で病院に行くべきか迷うこともありますよね。
そういう時は、救急相談窓口へ電話しましょう。
救急相談窓口とは、救急車を呼ぶべき症状かどうかを、
電話で医師や看護師に相談できるというものです。
症状を伝えれば、専門の医療職者が救急車を呼ぶべきか、
自力で病院に行くべきかなどのアドバイスをしてくれます。
また、その時一緒に応急処置についても教えてくれます。
救急相談窓口は各都道府県や市町村の自治体が運営しています。
東京都や大阪府は#7199ですが、
各自治体によって電話番号は違いますので、
あらかじめ確認して、
いつでも電話できるようにしておきましょう。
小児の場合は、全国共通で#8000です。
救急車の不適切な利用が問題になっているからこそ、
救急車を呼んでよいのか迷ってしまいますよね。
でも、一刻を争うような状況では、
ためらわずに呼ぶようにしましょう。
そして、迷った時は救急相談窓口を利用してくださいね。