座り過ぎが乳がんや結腸がんのリスクを10%増加させる!おすすめ解消方法とエクササイズ
人は1日に平均9.3時間も座っている?
皆さんは、一日にどれだけの時間、
椅子に座っているか計算してみた事がありますか?
肉体労働者やサービス業以外の仕事であるデスクワークでは、
椅子に座っている時間は長時間になる傾向があります。
「職場で椅子に腰掛けている時間は長すぎる、
特に会議の場では、それが顕著だ。」
と発言しているのは、
CADソフトウェアメーカーのマーチャント氏です。
マーチャント氏によると、人が座って過ごす時間の長さは、
一日平均で9.3時間にも及ぶと言います。
これは、平均睡眠時間の7.7時間よりも遥かに長く、
座りっぱなしは、人体に色々な弊害をもたらしているのです。
座り過ぎにより、乳がんや結腸がんのリスクが10%増加する!
統計によると、長時間椅子に座り続ける生活を送ると、
乳がんや結腸がんのリスクが10%増加するそうです。
それ以外にも、心臓病のリスクは6%、
Ⅱ型糖尿病の危険は7%増加します。
他にも、肥満や糖尿病、心臓病、がんの全体的な
リスクが高まる上に、ウエストが太くなったり、
血圧や血糖値の数値が悪化します。
座っている間は、新陳代謝も鈍くなっていますから、
痩せにくく太りやすい状態を造り出してもいます。
最近の日本の住宅は、椅子とテーブルが普通ですし、
自宅に帰ってからもネットサーフィンをする人もいるでしょう。
そうなってしまうと、寝ている時間以外は、
ずーっと椅子に腰掛けている事になってしまうかも知れません。
立ったまま、座る事が出来る椅子
そのような座ったままでいる状態による健康被害を考えて、
欧米では、座ると立つの中間のような椅子が発売されました。
それは、マーティン・キ―ン氏が開発した、
立ったまま座る事が出来る椅子「LOCUS」です。
形としては、バ―によくある背もたれのないⅠ字型の椅子が、
やや斜めになっているタイプの形です。
これなら、完全に腰を休める事が出来ないので、
適度な緊張感とバランス感覚が生まれて、
仕事の能率も上がるとの事です。
古代ギリシャの時代のアリストテレスは、
「歩き回る事で思索がまとまる」として、
弟子達と散歩しながら議論をしたと言われます。
これからのオフィスには、健康と仕事の能率を上昇させる為に、
LOCUSのような中間の椅子が導入されるかも知れませんね。
デスクワークにお薦めのエクササイズ
日本の企業でも椅子の代わりにバランスボールを採用して、
デスクワークの運動不足を解消している所はあります。
しかし、全てという訳ではないので、
最近椅子に座りっぱなしという人は、
簡単に出来るストレッチを実践してみましょう。
①まず、椅子に座った状態で、片方の足の上に
反対の足のふくらはぎを乗せて圧迫させます。
②次に上になっている方の足の足首の曲げ伸ばしをしたり
回転させたりして足をほぐします。
③一通りのアクションが済んだら、
足の組み方を交替させて、同じように行います。
このストレッチは、
午後になると足がむくんでしまう女性に特に効果的です。
これならデスクワークの合間に出来ますし、お手軽です。
さらに、もっと簡単な方法もあります。
それは、足の指を開いたり、
握ったりのグッ、パッ、グッ、パッを繰り返す方法です。
これならば仕事しながらでも出来ますから、
より習慣つける事が出来るのではないでしょうか?
実は健康に良い座り方は正座
せめて、自宅にいる間くらいは、椅子に座る時間を
減らしたいという人には、正座をお薦めします。
正座に慣れていない人は、膝の裏に座布団を挟みこんで、
足にかかる負担を減らすという方法もあります。
あぐらは一番楽ですが、
整体師の意見では、股関節を悪くするというので、
出来る限り、正座を実践してみましょう。
正しい正座は、姿勢を良くする効果もありますので、
椅子に座る事で歪んだ姿勢を矯正する効果も期待できますよ。