標準体重でもビール腹は危険?ビール腹の危険性について知りましょう。
ビール腹は危険?
ビール腹とメタボの違いって何か知っていますか?
どちらもお腹がポッコリと出ていることは共通していますが、
ビール腹とメタボには大きな違いがあります。
それは、全体的に肥満かどうかです。
ビール腹はお腹がポッコリ出てはいるものの、
手足は細く、BMI値は標準体型の範囲に入ります。
それに対し、メタボはお腹が出ているし、
BMI値は25以上と肥満気味になるという違いがあるんです。
標準体型でもお腹がポッコリと出ているビール腹ですが、
実は肥満よりも危険であることが
アメリカのミネソタ州にある
メイヨークリニックなどの研究チームによって明らかになりました。
ビール腹の男性は肥満の男性に比べて死亡リスクが2倍に、
女性のビール腹は肥満の女性に比べて1.5倍になることが
わかったんです。
ビール腹は胃の周囲に皮下脂肪が溜まり、
それが内臓脂肪となって重要な臓器を包み込みます。
そして、その内臓脂肪は肝臓でコレステロールに変わって、
血液中に送り出されます。
そうすると、動脈硬化が一気に進みますので、
心筋梗塞や脳卒中のリスクが上がるんです。
また、脂肪が蓄積すると、
インスリンの抵抗性が高まりますので、
糖尿病のリスクも上がります。
ビール腹の原因はビールではない?
ビール腹の原因って何でしょうか?
「ビール腹」という名前から、
ビールの飲みすぎが原因じゃないの?と思うかもしれませんが、
ビール腹の原因はビールの飲みすぎではありません。
ビールのカロリーは、そこまで高くはありません。
ビールのカロリーは100gあたり39kcalです。
もちろん、ビールを毎日大量に飲めば、ビール腹になりますが、
ビールだけが原因というわけではないんです。
ビール腹の原因は、ビールではなくおつまみです。
おつまみは揚げ物や肉類などカロリーが高いものが多いですよね。
カロリーが高いものを食べていれば、カロリーオーバーになって、
お腹がポッコリ出てしまいます。
また、ビール腹の人には運動不足が多いんです。
運動不足になれば、手足の筋肉は落ちますから、
手足は細くなりますし、筋肉よりも脂肪は軽いですので、
BMIは標準体型となるのです。
ビール腹を解消するには有酸素運動!
ビール腹を解消するためには、有酸素運動が適しています。
ポッコリお腹をへこますには、
腹筋などの筋トレがむいているのでは?と思うかもしれませんが、
筋力トレーニングは無酸素運動になりますので、
筋肉はつきますが、脂肪は燃焼しないんです。
ポッコリお腹をへこませるには、
まずは脂肪を燃焼させることが大切です。
そして、脂肪を燃焼させるには有酸素運動が効果的なんです。
そのため、ウォーキングやランニング、
サイクリングなどを無理のない範囲で行っていくようにしましょう。
最初は10分間だけでもかまいません。
最初から無理をすると、長く続けられませんので、
自分の体力や筋力と相談しながら、
長く続けることを目標にしましょう。
もちろん、食生活を見直して、
カロリーオーバーになっていないかどうかも
チェックしてくださいね。
BMIは標準だからと安心せずに、
ビール腹の人は死亡リスクが高いことを知って、
ビール腹を解消するようにしましょう!